見出し画像

「誰に投票したらいいか分からない」というあなたへ。今すぐ見れる候補者・政党アンケート、まとめました。

投票先に迷っているとき、あなたは何を参考にしますか?

「投票に行こう」とはいうけれど、どうやって投票先を決めればいいか分からない。そんな方に向けて、今回NO YOUTH NO JAPANがおすすめしたいのは「政党/候補者アンケート」です。

色々な政党や候補者を一気に比較できたり、特定のテーマについての意見を深ぼれたりする、意外と便利な政党/候補者アンケートを、実は様々な団体が行っています。

この記事では、今すぐ見れる「政党/候補者アンケート」を紹介します!ぜひ、アンケートポータルとしてご活用ください。

画像1

政党/候補者アンケートの現状、もったいない。

大手メディアだけでなく、様々な団体が政党/候補者アンケートを行っており、それに候補者は時間を割いて答えています。ですがそのアンケート結果、探すのがとってもめんどくさいんです。投票する私たちだって忙しいわけだから、偶然見つけた1つのアンケートに目を通せば、いいほう。

でもそれってもったいない。演説で話される内容はどうしても候補者が力を入れたいことが中心になってしまいますが、アンケートはこちらが聞きたいことに答えてもらえています。政党や候補者と自分のミスマッチを探るネガティブチェックにも使いやすいです。そんなアンケートを使いこなせないこの状況、なんとかせねば。

そこで、以下では大手メディアによる網羅的なアンケートから、トピック別に活動する団体が行ったテーマを絞ったアンケートまで、NYNJが総力をあげてまとめました。

※アンケートの情報は随時更新していきます。未掲載のアンケートがあれば、ぜひ情報をお寄せください!

今すぐ見れる政党/候補者アンケートまとめ

政党/候補者の幅広いトピックに関する考え方を比較したいあなたへ

画像2

・みんなの未来を選ぶためのチェックリスト(有志市民団体)
「コロナ」「原発問題」「性暴力/刑法改正」など様々な19項目・計67問の質問に対し、各政党が原則「◯」「△」「×」で回答しています。

・zero選挙2021衆院選(日本テレビ)
「選挙区」「政党」「候補者の年代」の3つの切り口から候補者を検索し、その候補者の重視している政策や主要なトピックに対する考え方を5段階で見ることができます。
https://www.ntv.co.jp/election2021/research/

・衆院選2021 候補者アンケート(NHK)
候補者のさまざまなテーマについてアンケートに対する回答が確認できます。アンケートページからも飛べる「衆議院選挙2021特設サイト」では、候補者の基本情報や政策、過去の結果や歴史なども掲載しています。
https://www.nhk.or.jp/senkyo/database/shugiin/2021/survey/


政党/候補者の特定のトピックに対する考えを知りたいあなたへ

画像3

・脱炭素/カーボンプライシング(オルタナ編集部)
オルタナ編集部が主要各政党(自民党、公明党、立憲民主党、日本維新の会、日本共産党)を対象に行った、環境問題、とくに脱炭素にどう取り組むのかを聞いたアンケートの結果を公開しています。
※こちらの記事は一部有料です。
https://www.alterna.co.jp/41334/

・気候変動(ゼロエミッションを実現する会)
「ゼロエミッションを実現する会」が、全候補者に気候変動に関するアンケートを送付し、回答を公開しています。候補者の連絡先を調べることができるなど、アンケート回答確認後のアクションも提示しています。
https://zeroemi.org/lower-house-election-2021-survey/

・ジェンダー(マリッジフォーオールジャパン)
性のあり方にかかわらず、誰もが結婚するかしないかを自由に選択できる社会の実現を目指して活動する公益社団法人 Marriage For All Japanが実施したアンケート。9政党に同性婚に関する各政党の政策・考え方について質問しています。
https://www.marriageforall.jp/blog/20211020/

・人権(アムネスティ日本)
移民・難民、LGBT、死刑制度など、人権にかかわる質問の候補者ごとの回答が見れます。ハッシュタグ「#選挙は人権で考える」をつけてSNSでの発信もされているので、ぜひチェックしてみてください。
https://amnesty-jpn.org/candidate/

・人権(ヒューマンライツ・ナウ)
選択的夫婦別姓、核兵器禁止、死刑制度など、人権にかかわる質問の政党ごとの回答が見れます。ヒューマンライツ・ナウによる回答まとめのほかに、政党の回答原文も掲載されています。
https://hrn.or.jp/news/20727/

・移民政策(NPO法人移住者と連帯する全国ネットワーク)
NPO法人移住者と連帯する全国ネットワークが 与野党9政党に対して行ったアンケート。外国人技能実習制度のあり方や、難民認定制度、入国管理局収容施設における無期限長期収容などの課題に関心のある方は要チェックです。
https://migrants.jp/news/voice/20211017.html

・日本語教育(EDAS)
「来た時よりも、もっと日本を好きに。」を掲げ、在留外国人のサポートや外国人政策勉強会等を行うEDASが実施したアンケート。今後の外国人受け入れ促進、日本に住む外国人に対する日本語教育支援等に関するアンケートの4政党からの回答が確認できます。
https://edas.global/election2021survey/?fbclid=IwAR365ziQJ7lJGxB6AGUxrb-3jjh56ZrEslKR1Bq_fcD0sW4-f13clbhE5a8

・労働政策(日本労働弁護団)
長時間労働、ハラスメント、非正規労働者の処遇など、労働法制を含む労働政策に関する、各政党のアンケート回答が確認できます。
http://roudou-bengodan.org/topics/10615/

・子ども政策(広げよう!子どもの権利条約キャンペーン / セーブ・ザ・チルドレン・ジャパン)
8政党に対し、「子どもに関する施策を総合的・包括的に調整するための省・庁が必要か」などの5つの質問を実施。各政党からよせられた回答の詳細が確認できます。
https://crc-campaignjapan.org/report/20211020/

・LGBT(SOGI)をめぐる課題(LGBT法連合会)
LGBT(SOGI)をめぐる課題に関して、政党に政策と考え方について聞いたアンケート。各政党のスタンスの取り方を図式化して紹介しているので、「まずは全体像をつかみたい!」という方にもおすすめです。
https://lgbtetc.jp/news/2107/

・ジェンダー/子育て/格差 その他U30の関心が高いトピック(HUFFPOST)
政党アンケート政治に対してU30世代に対して尋ねた「特に積極的に取り組んでほしい社会課題」アンケートの結果をもとに、政党アンケートを実施しています。U30の関心の上位には「ジェンダー平等(選択的夫婦別姓など)」や「妊娠・出産・子育て」などがあり、それらのトピックを中心に政党からの回答を募っています。現在(2021年10月27日)は第一弾の「ジェンダー平等」が公開され、全4回にわたって回答が公開されます。


政党/候補者と自分の回答のマッチングをしたいあなたへ

画像4

・第49回 衆議院選挙投票マッチング(選挙ドットコム)
20の質問に答えるだけで、あなたの意見に最も近い政党をマッチングしてくれるサービスです。「まずは自分の考えに近い政党を知りたい」という方に、投票先選びの第一歩にオススメです。
https://shugiin.go2senkyo.com/votematches/

・えらぼーと(毎日新聞)
候補者が回答したアンケートと同じ質問に答えることで、あなたと政党/立候補者の政策に対する考えた方がどれだけ一致しているかを数値化して知ることができるサービスです。こちらのアンケートの一部質問の作成をNO YOUTH NO JAPANが協力させて頂きました。
https://vote.mainichi.jp/49shu/

・2021衆院選朝日新聞ボートマッチ(朝日新聞)
あなたと候補者との回答の「距離」をもとに、質問ごとに一致度合いを算出するサービス。全ての回答が同じなら一致度100%、全回答が正反対なら0%になります。一致度を調べたい質問のジャンルの選択もでき、自分が投票先を決めるうえで最も大切にしたいこと、政党/候補者のマッチ度を数値化することができます。
https://www.asahi.com/senkyo/shuinsen/2021/votematch/#/

なんでU30世代のためのアンケートが必要?

画像5

新聞社などの大手メディアから、団体が独自で行っているものまで、様々なU30向けのアンケートも今回ご紹介しました。

ところで、大手メディアが網羅的なアンケートを行っている中で、上記のような団体が独自で行るアンケートをどんな風にわたしたちの投票に役立てればいいんでしょうか?

扱うトピックや対象を絞ったアンケートは、大手メディアのアンケートより具体的な質問をしていることが多いです。具体的な質問をするからこそ回答によってその政党や候補者がどのくらいの熱量でそのトピックに向き合っているのかが分かります。
例えば、アンケートに対して候補者からぼんやりした回答が返ってきたりした場合(△が多かったり無回答だったり、など)、そのトピックについて真剣に向き合っていないのかなと感じ取れたりします。逆に、具体的で明確な回答だった場合は、日頃からこのトピックに対してスタンスを持って考えておられるんだなと感じ取れたり、という具合です。

また、U30団体が自分たちの世代のために行うアンケートは、アンケート自体が政党や候補者への意思表示にもなります。それらのアンケートの質問は、わたしたちU30世代の想いや願いが形となったものです。
若い世代の8割以上が賛成している同性婚の法制化や、選択的夫婦別姓制度の導入、女性管理職の割合などをはじめとするジェンダー問題のこと。これからU30世代が向き合うことになる妊娠・出産・子育てのこと。今世界中が直面している課題である新型コロナウイルス対策やワクチン接種のこと。これから先、わたしたちが長い間暮らしていく地球・環境にまつわる問題、気候変動対策のこと…

様々な関心を持つU30が考えたアンケートを届けることで「わたしたちはこんなことが聞きたい!」という意思表示になるのです。

あなたのあなたらしい「尊い」一票を

いかがだったでしょうか?
「誰に、どの政党に投票したらいいかわからない」、そんな風に悩まれている方の背中をおすことが少しでもできたら、とっても嬉しいです。
投票先に、正解はありません。今のあなたが大事に思うことを大切に、あなたらしい1票を、今回の衆院選で投じて頂けたらとてもうれしいです。

あなたがあなたらしい考えて投じた1票は、それだけで尊い。
1票の価値は、客観的な数千万分の1という数字だけで見ればちっぽけなもの。ですが、生きたい未来を思い、自分なりの軸を持って投票することでも、1票は価値をもつと思うのです。


そしてもし、その「私はこんな想いで投票した」ということを身近な人と話したりシェアできたなら、さらに1票の価値は跳ね上がるはずです。

そんな尊い1票を、今回の選挙で投じませんか。

(文=菅汐里、米田由実)




NO YOUTH NO JAPANのInstagramの投稿を続けるためのデザイナーさんへの依頼料と活動の運営経費にさせていただきます!