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眼鏡(仮)問題

ド近眼は眼鏡がないと何も見えない。

で、あるのに、ド近眼用眼鏡は価格の9割(客の少なさゆえ、そうしないと生きていけない。そもそも眼鏡屋は貧乏殿様商売。まず儲からないから)が技術料で高額商品な為、スペア、運転用、普段使いの3つそろえるのが限界だ。

まず、同じ眼鏡は2つ作れない(見え方はチューニングで一つづつ変わってしまう)上、それぞれに適正距離がある為、運転用で机上の精密作業は難しいし、スペアは要は『お古』なんで、劣化が激しく、細かいキズが無数にレンズに入っているので見え方はたいへん良くない。

壊れなどすると、懐具合とレンズ屋のフットワークの軽さが頼りだ。

なのに最近、どの眼鏡屋もHOYAばかり扱うようになり、NIKONなど、他のメーカーを扱わなくなってきているので、HOYAがこけるとド近眼には致命傷になる。

特に自分の様に、職業上の理由でガラスレンズ一択(プラスチックより重いが硬いので傷が付きにくい)の人間はそうだ。

さらにその上、見え方に大きく関わってくるフレームも、同じ物がまず手に入らない。リーバイス501みたいに、何年も作り続けられている定番フレームなんて見たことがない。大体、一回こっきり使い捨てだ。

今回は苦労した。

まず、HOYAのシステムトラブルでレンズが手に入らないため、前回と同じ型(同じものはとっくに廃盤になっていた)のフレームを、同じメーカーの中から探して、それにお古のレンズを嵌め込んでなんとか凌いだ。

眼鏡屋さまさまだったな。

同じ型を使いまわして細分だけチョボっと変え、型番と値段を変えて新製品にする、ショボイ製品の売り方をするメーカーだったのも幸いした。型番の近い奴をいくつか取り寄せてもらって、その中にお古のレンズ型がピッタリ合うのがあったのだ。

今回は色々勉強になった。選択肢は自分で増やしておかないと命取りになりかねないんだな、と。

人任せはいかん。

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