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不動産屋はコンビニとなってしまうのか。

コンビニ不動産

いつの頃からか不動産はコンビニの数より多くなっている。国土交通省が令和2年に発表した、いわゆる不動産会社の数は約12万社を超えて、コンビニ各社を合計した5万店強をはるかに上回る状態となっています。
街の小さなところから、全国規模の不動産会社まで特に私の住んでいる東京都内では、駅の外に一歩出ると必ずと言っていいほど2、3件は目に入ります。
引越し回数が多く、部屋探しに慣れている人は少ないとは思いますが、それでもどの店に行ったらいいのか迷わない人はたぶんいないと思います。
さらに、進学や就職でひとり暮らしを始めようとする人にとっては迷宮といっても過言ではありません。何しろ同じ物件でも数社、へたをすると数十社が不動産検索サイトに掲載している時代、どこに違いがあってどんな特徴があってどんなスタッフがいて、店の雰囲気はどうなのか、口コミはどうなのか……。おそらく、みなさん希望条件を選択して、検索結果の上の方に出ている不動産会社に問い合わせる方が大半ではないでしょうか。
不動産会社で働いている私でさえ同じように見えて来ることもあるくらいです。

実際の店舗に行くと、研修も十分に受けていないスタッフにあたってしまうこともあります。先輩や店長クラスがフォローに入れば良い物件にあたる可能性もありますが、みんな接客に入っていたり、困っていても放置したりしている店舗も多くあります。
もちろん近年の問い合わせ数は、数年前の何倍もあります。各社の企業戦略には多種多様ですが、同じグループ会社で店舗数を増やし、お客様を奪い合うという意味のない労力を生むのであれば、果たしてそれは正しいものと言えるのでしょうか。

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