”IKIGAI”って何? 夢? 希望?


「生きがい」という言葉は、どうも日本語独特の言葉であるらしい。今、この「生きがい」と言う日本語は、日本人特有の文化として、世界でそのまま「IKIGAI」として広く使われているという。という記事が新聞にあった。

試しにネットで「生きがい」を英訳してみると、「reason to live 」とか「purpose in life」とか。う〜ん、やっぱりちょっと違うな。

日本で「生きがい」という日本語文化に触れたある外国人作家は、自己啓発本「IKIGAI」を出版して、70カ国で50万冊以上売れたということである。その作家は、長寿の村として世界的に知られる沖縄の大宜味村にヒントがあると考え、村に住み込んで住人ら100人に話を聞いた。村の人々の「生きがい」の秘訣は、毎朝畑に出て、自然に触れること、友人と会うこと、笑うこと、腹八分でいること。難しく捉えることなく、「畑仕事」や「家族」など、ささやかな日々の暮らしに「生きがい」を見出していた。

「生きがい」とは、簡単に言うと、「どう生きたら楽しく機嫌よく生きれるか」と言うことだと思う。「生きがい」がある人生とは、「夢」や「希望」を持って生きることだとされることが多いと思う。しかし、「夢」や「希望」は、あまり強く持ちすぎると「失望」や「絶望」に陥りやすく、時に強い「夢」や「希望」は争いや戦争の原因となる。

昔、小林正観と言う人生の達人の話を聴いたことがあって、彼はこう言っていた。「私には夢も希望もありません」

夢や希望を持つというのは、ある種のエゴや執着でもある。今目の前にある日常を淡々と受け入れ淡々と楽しむ。そこには、夢も希望も失望も絶望もなく、今という豊かで貴重な時間をただ楽しんでいる自分がいるだけ。彼が言いたかったのはそういうことだと思う。

「あーなりたい!!」とか「こう生きたい!!」とか「夢」や「希望」を持って「生きがい」にするのは悪いことではないと思う。しかし、その思いが強すぎると「失望」や「絶望」に陥ってしまう。

「あーなりたいなぁ〜」「こう生きたいなぁ〜」くらいの感じが「いいんだろうなぁ〜」と思う。何事もテキトーでエエ加減がいい。昔の人は言っている。
「過ぎたるは及ばざるが如し」

小林正観さんのことば↓
https://www.youtube.com/watch?v=CK1UTGsGXkg

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