日記230213
やはり雨の日はすきだな
出かける時は「晴れてほしい!」って思うのに
しとしと、降る時間を積もらせたあと
あぁ落ち着くな、と思う
御茶ノ水駅で乗り換える時
冷たい風がホームをとおって、身体の表面が薄く塗り変わった
ヘニング・シュミートのピアノを聴いて
大々的な広告を直視しながら
感じ取ったままが世界だ、と思った
どんな空気を吸いたいですか
どんな光をあびたいですか
どんな風を感じて
どんな風に目を閉じたいですか
また目を開けた時に
一番に、目にうつるものが
なんであれ、心地のよい
心を潤すものでありますように
雨のようなピアノの音が
耳を打って肺を打って
お腹に降りて、またどこかへ
明日には雨はやんで
雨のすきなあのひとのつくった
珈琲とお菓子が届くでしょう
山梨の、あの地にいつか行きたい
その風が吹いた時にきちんと
飛び立てる自分でいたい
仕事でつかれている
呼吸がどんどん浅くなる
それでも いえ、だからこそ
思い出す
いつかの白い壁、黒い猫、青い光
紫キャベツとにんじんラペ
パンと珈琲
舵を切れ、と
頭上の電球が静かに言っていた
ただ座っていても必要なことは
ちゃんと、わかるようになっている
明日は洗濯をたくさんしたい
おやすみなさい