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一年間

こんばんは、久しぶりに「つぶやき」でないものを。


今の気分はしんみりです。あたたかくて寂しい、小さい頃の、友達と遊んで別れたあとみたいな感情です。


今日は、実に半年ぶりの出社だったのでした。

年明けに1日だけ出てから、ずっと在宅で。毎日自分の部屋で、パソコンに向かって、ソースコードと睨めっこしたり、エクセルの資料を行ったり来たりしたり。

システムエンジニア、という職は、意外と私に向いていたようでした。2020卒で入社して、この一年間、ひたすら頑張っていました。

もちろん頑張れない瞬間もありましたけど…自分でも驚くくらいのエネルギーで仕事に向かっていたように思います。

仕事内容が楽しかったのです。それに、とても良い上司と先輩が近くにいて。日々たくさん教えてもらって、お世話になって、申し訳なさとありがたさで、いつも気持ちがいっぱいで。

だからより頑張れたし、頑張りたいと思って、自分の能力には全く自信がなくて不安だったけど、なんとか続けてこれた。2年目でお給料も上げていただいていて、自覚はゼロだったけど評価もしていただけていた。

と、過去形なのは、今月で退職するから、なのですが。

書いてきたように、今の環境はまったくいやではないのです。むしろ好きで、楽しいと感じることも多くて、やりがいもあって。

ここまで言っておいてなんで辞めるんだ、って感じですが、この辺はあまり上手く説明ができないです。ただ、マイナスのエネルギーから出た答えではない、それは確かです。

だから、退職の話を持ち出した時、つめたい空気が流れるようなことは一切なかったし、こちらが驚くほどに、真摯に話を聞いていただけた。ちょっと強面の上司の上司、くらいの立場の方も、とても穏やかだった。(通話だったので声色しかわかりませんが)

今日の、久しぶりの出社も、お会いできたのは本当に一部の方だけだったけど、あぁやっぱりこの方たちと一緒でよかったな、最後までこんな気持ちで働けるなんて嬉しいな、と思ったのでした。


(ここからは長めのひとりごと)

優しくて頼れる上司や先輩に憧れる気持ちはある。もっと勉強してスキルを磨いて、プロジェクトに貢献できる人になりたいとも思った。「この人がいると安心するな」っていうシステムエンジニアになりたかった。

そしてそれは多分、頑張って続けていれば叶えられる。躓きつつも、エネルギーを前面に向けて走り続けることはきっと可能だ。今までもそうやってきた。思っている以上の力が、いつもどこからか出てきていた。

ただ、それは、自分の根底にある恐れや不安を燃料にしていたことが、楽しさの裏側に同じだけの息苦しさがあったことが、わかってしまった。段々と気づいたようにも思うし、急に感じたようにも思う。

とにかくそれはもう、どうしようもなく本当で、蓋をできる状態じゃなかった。私は何のために生きているのか、ということを、ちゃんと自分で感じなければならなかった。

そこまで気づいたのなら、何も仕事を辞めなくても意識を変えればいいのでは、という面はある。退職を取り下げることもできた。自分でもこんなにいい環境を手放すことに躊躇いがなかったとは言わない。

これこそ本当に、説明が出来なくて、ただ辞めるタイミングだったんだよな。誰に何を言われたわけでもなく、おみくじに書いてあったわけでもなく、休日に寝っ転がって部屋の天井を見上げながら、今だなあ、って呟いたんだよな。

自分の限界を試そうと思って、結局限界などなくて突き詰めようと思えば終わりがなくて、やってもやっても、どんなにやっても、心が満足しない。もちろん褒められても。走り続けて疲れても、止まることが許せない。まだ、もっと、頑張れる、頑張らないと…

それは、何のために? 自分で自分のことを認めるために。ぼろぼろになっても逃げないでいられれば、きっと私は私に自信を持てる、いつか。

…そんな戦いは、もうやめるのです。


仕事が楽しかったこと、周りの人が好きだったこと、たくさん勉強したこと、それは全部よかったこと。よかったことは、よかったでいい。

だから、あとは、大丈夫。この流れに身を任せて、拘りは手放して、すすむ。

どんな風に生きても大丈夫だ。本当はみんなそうなのだろう。私はこれから、どこにいっても、大丈夫になる。


終わり。

あと2週間、在宅ワークを楽しく頑張ります。