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歩くいきもの

歩くスピードが遅い。

ちょっと前なら歩くのが遅いのは、老人かゆとし世代って思ってたけど、今は総老人、総ゆとりである。

とにかく歩くスピードが遅いのだ。

話は変わるがレジに並ぶ行列は戦闘を見れば大概が老人か外人だ。

でも歩きとなると、老若男女、みんな遅くなっている。

100m走の日本記録は伸びているし、競歩は世界のトップクラスだろう。
でも遅いのだ。
もちろん日本人だけではなくgooglemapみている外人観光客も同じか。

インバウンド、素敵だ。

で、それに合わせているのかエスカレータも遅い。
最近は右側を歩くなとか(関西だと左側か)言っているけど、これ、遅いからじゃないのかとさえ思う。

よくホールなどに向かう時に、動く歩道なんかもあるけど、あれは歩くためにスピードを落としているからだと思う。とはいえ、逆にあれに止まって動いている連中がいる。

いや、正直言って、日本語わかってないんじゃないのか。

歩道って歩くんだぜってことなんだが、なんのこっちゃわからんがとにかくあのスピードで立っているだけって連中がかなりいるのだ。

そうなれば、追い越すしかない。いや、動く「歩」道なんだから歩いていいわけで、追い越すわけだ。でもどちらかといえばこっちが低姿勢で追い越す次第。

まあ、最初の話にもどれば、とかく歩くのが遅いんだが、道いっぱいに広がって追い越させまいとしているのか通せんぼしてゆっくりゆっくり歩いている連中もいる。中には追い抜こうと左にいくと左に、右に行くと右にとまるで後ろに目のあるワンツーディフェンスされるわけで、困ったものだ。

いや、正直こんなことにイライラしているわけではない。
多様性の時代だ。
怒ってもしょうがない。かつ、老人だゆとりだって決めつけたいわけでもない。大概見ていればそうだという事だ。
自分だって老人にもなるだろう。

怒っているわけではない。

ところで、人間はアフリカから出て各国、というか各地域にちらばったわけだが、これ自動車で行ったわけではなくて、やはり歩いて行ったんだろう。

最近、座り続けると健康に悪いというレポートがあっちこっちから出ているし、日本人は座りすぎだって言われることもある。

と、人間は走るでもなく、座るでもなく歩く動物なんだということなのかなと。

だから歩くスピードがいちいち遅くなっても言うべきことは私には何もない。スピードについてはわからないから。

遅い。それだけだ。

最近少し電車が遅れた。そのこと自体は仕方がないんだろう。いちいち目くじら立てる程ではない。でも、次の電車への乗り継ぎでは走るしかなかった。

走るのはイーサンハントか窓際太郎って言われているけど、とにかく走る。
もちろん間に合ってるわけだし、はあはあ少し言いながら、落ち着いた顔して指定席に座るわけだが、本来は歩きたいものだ。

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