個人的なことこそ発信する価値がある

昨日見かけたこのツイートに心を打たれた。

ポン・ジュノ監督「私が若かりし頃、映画を勉強していた時に深く心に刻まれた言葉がありました。それは“最も個人的なことが最もクリエイティブなことだ”です。これは、私たちの偉大なマーティン・スコセッシの言葉です」

そしてスコセッシ監督への拍手喝采。#パラサイト
pic.twitter.com/9sUQ0M1Zkz

— tacrow (@tacrooow) February 10, 2020

creativeの対極にあるのが (意訳だが) commonだとするなら、
もっとも公共から遠い、ごく個人的な感覚や想いこそが、
クリエイティビティの源泉であると言っていいと思う。

思えば大学で、美術作品の批評方法を学んでいたときも、
あるいは文学の批評方法を学んでいたときも、
大切なのは「まず自分の素直な感想を出発点にすること」だと教えてもらった。

だからどんなに個人的なことだとしても、
いや個人的なことだからこそ、発信する価値はあると思う。
それこそが、本当にその人にしかできない表現になる。