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「I love you 」と叫ばれる

そういえば
ハタと、「I love you 」叫ばれた事があると思い出した。

小学6年12月、たぶん終業式を待たずして、引っ越した。その時、クラスで一人ずつ黒板の前に立って、私にメッセージを言っていって、それを先生がカセットに録音してくれた。

その「I love you 」と発音良くlove にアクセントをおいて、叫んだのは、この言葉を知ったから使いたかっただけだろうと思っていたし、今もそう思っている。
その男子はクラスで一番頭がよく有名私立中学に行く、眼鏡をかけ、背も身体も大きく走るのも速く、髭も生え、声変わりもしていた。だから、英語を使いたかったのだろうと。
それより、好きな男子、好きだった男子(エッセイ・ポエム「確かに恋だった」〜小学生の時〜参照)のメッセージ二人が、どんな台詞を言うかの方が、気にしてドキドキしていた。が、そちらの台詞は覚えていないという事は、「I love you 」の方が残ったいう事か。
それはカセットに残され、引っ越してから、何度も聞いた。同窓会で集まったら、みんなで、聞いて笑おうなどと、想像していた。が、阪神大震災などあり、私は、誰とも連絡手段を持っていない。こんなとこに、みんな事を書き込んでしまっている。
私の輝かしい日々は、ここにあった。
カセットとは、全くノスタルジックな存在だろう。別のエッセイを書くために、カセットの箱を弄っていた時にも、見つける事ができた。どのカセットのカラフルなボールペンの文字も、筆圧の溝のみ残しているだけだった。

で、話を戻すと「I love you 」を叫ばれた事は、他にないし、囁かれた事もない。日本人なので、KANさんみたい♪英語でごめん♪〜ね しかも歌で〜が精一杯だろう。「愛してる」も「大好きです」も「好きです」も言われた記憶もない。上っ面の言葉は抹消されるシステムなのかな?情事の際はもっと記憶にない。この先、言われる事もないし、言われたくもない。

とすると、そのやたら大人なだった男子は、すごいわ。

ごめんなさい。詩に夢も憧れもありません。できる事をしよう。書き出すしかない。書き出す努力してる。結構苦しい。でも、一生書き出す覚悟はできた。最期までお付き合いいただけますか?