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武器無しフリーランスの戦い方

2年ほど前からフリーランスとして生きているnobです。

社会人歴は2008年が新卒だったので、17年目に突入しました。
フリーになりたいと思ったのは2022年。勤めていた会社の環境が大きく変わったことと、3人目の子供が生まれて1年ほど経ったときでした。

フリーランスというと、すぐに思いつくのはWebデザイナーやプログラマーなど専門スキル、知識を持った方が想像出来ます。
でも自分にはほぼ武器がありません。

自分でいうのも何か、という感じですが、関西のそこそこの大学を卒業して、全国(というか世界)に名前が知られた会社に入社。
以来、管理部門(人事総務や経理)として社会人歴を積み重ねてきました。

ただ、ある程度の大手企業だったこともあり、ご経験ある方はご存じかも知れませんが、実作業は外注していたり、担当者が別にいたりするため、総合職として入社すると、業務のコントロールや調整事が多く、気づいたときには専門知識、スキルと呼ばれるものはほぼ身についておらず。

フリーになりたいと思ったときに、ロールプレイングゲームで表現すると初期装備すらない、ほぼ裸足の状態だったことを思い出します。

さらに

・時間もほぼない
誰かのせいにするつもりはありませんが、我が家は子供が4人います。そのため、保育園の送り迎えや掃除、洗濯、食事などを考慮すると、朝は8時、9時から働けても夕方は16時くらいで勤務を終了する必要があります。

子供が1人、2人の時はなんとかなりましたが、3人を超えてくると、共働きといえど、二人で面倒をみないと、とてもまわりません。
夕方は16時に切り上げ、なら夜に仕事をと思って寝かしつけまで終了すると21時半ごろ。翌朝に洗濯をすると時間がかかるので、なるべく深夜にと思っていますが、疲れて子供たちと寝落ちすることもしばしば。

・人脈もない
フリーランスの方といえば、前職でつながりのあった人から仕事を発注してもらうことを最初のきっかけにすることも多いようですが、自分の場合は人脈もない。

ある程度の大きさの企業で働いていると、お付き合いのある会社も名の知れた大きな会社である事が多く、人脈といっても人ではなく、会社間のつながりであったことを認識するようになります。

仕事を発注してください、といっても、こちらに専門知識、スキルもないので、受け入れてくれる会社があっても必然的に人事部門などの採用支援など、常駐で働くスタイルで、社会人時代とあまり変わりません。

これだと時間の制約を受けてしまうため、実はフリーランスとしていきていく為には、あまり有効な人脈を持つことが出来なかった、というのが背景にあります。

・お金もない
生活する分には困りませんが、フリーランスとして生きていくことを想定はしていなかったので、事業資金としての貯金なんてありません。

何かを始めるときに、初期投資がかかるモノを仕入れて販売する、或いは不動産に投資するなどの金融資産を運用していくこともできません。

という感じで、普通の会社だったとしても「大丈夫か?」と思われるような装備で社会の荒波にもまれるのは厳しいため、みんなが想像するフリーランスの働き方はできないと考え、対策を考えることにしました。

無事になんとかなったので、とりあえず当時から考え、行動してきたことを以下に記載していこうと思います。

STEPを3つに分けて考えた

まず結論としてはフリーランスとしての時間の使い方を3つのステップに分けて、切り替えていった、ということです。

前述の通り、全く武器がありませんので、商売にできる武器を手に入れるか身につけるしかないと考えました。

何かを身につけるにも時間がかかります。最短はスクールなどにかよって身につける、という方法がありますが、なんせお金がありません。
だったら勉強させてもらえるような会社に入って、仕事をしながら身につければいいじゃないか、と思うかもしれませんが、家族がいるので、毎月一定のお金は稼ぐ必要があります。

そのため、考えた結論は

最初は今までの経験が活かせる業務委託を中心にしながら、飯の種を探し、スキルを磨くこと、でした。

つまり、一番経験が長い人事総務の経験を活かして、業務委託として仕事を受けます。
その間に、自分が身につけたいと思うスキルを見つけて、実践をしながら成長して、お金がもらえるレベルになったら、時間の使い方を変えていこう、と思ったのです。

最初のステップは人事総務の仕事が100で安定した報酬を、スキルを身につける為の仕事はプライベートな時間を使うため0です。
次のステップは人事総務の仕事を受けつつ、身につけたスキルで仕事を獲得し、徐々に切り替えていく期間。
最後のステップは人事総務の仕事を極力減らし、身につけたスキルでの仕事をメインにする期間です。

最初の期間

業務委託の良いところは契約によって労働時間と仕事の範囲がきちんと決まっていること。勤めていた会社では社員の場合、仕事の範囲が常に変わるため、一つ終わったら別の仕事が割り振られたり、サポートに入ります。
そのため、毎日決まった時間に帰る、ということが難しかったのですが、業務委託の仕事は、範囲も決まっており、無理な労働時間に縛られることもありませんでした。

決まった時間に必ず帰宅し、使える時間が増えたことで、もともとの目的であった自分の専門性スキルを身につけるための時間を確保することができるようになったのです。

専門スキルとして選択したのはWebマーケティングでした。
好きだから、と言うことではなく、偶然にも業務委託で入った会社でSNS運用の話があり、作業を代行したり、打ち合わせに参加しているうちに知識が身につき、自分でもやってみよう、と思ったのがきっかけです。

また、専門知識を身につける上で一番重視したのは、収益の考え方でした。
会社の人事などに常駐する働き方は、一定時間の勤務と成果を出していれば、毎月の報酬が振り込まれます。
フリーで一番危険だなと思ったのは、モノの販売などによって、毎月の収益が変動することでした。

そのため、Webマーケティングを学んで、眼をつけたのは運用代行の仕事でした。
これなら既に実績もあり、毎月の代行業務として報酬を得ることができる。
また、代行業務の担当者は打ち合わせに参加することはあれど、勤務のために時間を拘束されるケースが少なく、成果を出せば良い、という発注が多かった事も魅力でした。

移行期間

正直、この期間が一番ツラかったです。
ツラい理由は、仕事が全く受けられなかったから。

世の中にあるフリーランサー向けのサービスを使いましたが、実績が乏しかったこともあり、申請しても受け入れてくれることがありませんでした。

もう会社員に戻ってしまおうかと思ったのですが、ここで戻っては意味が無い、と奮起し、方法を考えます。

勉強したから働かせてほしい、という学生が新卒入社をするような仕事の探し方をやめて、まずは実績を作ることにしました。

自分のSNSアカウントを準備し、これを伸ばしていきます。
運も良かったため、短期間で順調に成長させることができたのですが、ここで実践したことで大きく自信になりました。

この実績を持って、運用代行の仕事を探したところ、目にとめてくれた人が現れ、運用代行の仕事を獲得することができました

ただ、ここでの金額は非常に小さいため、大きくして良く必要があります。
実績を出しつつ、契約内容を変更して頂き、徐々にこの金額を大きくしていきます。

フリーランス期

移行期にある程度の実績を作れたことで、人事総務の仕事の時間を減らし、移行することが出来ています。

ちなみに、人事総務の仕事は完全に離れることはなく、細々と続けています。契約を終わってしまってもいいかと思ったのですが、時間を使えば一定の報酬が頂けることもあり、しばらくは続けていこう、と考えたからです。

ここまでくると、長時間会社に拘束されることもなくなり、時間の使い方も自分でコントロールすることができるようになった実感も持てました。

まとめ

この文章をお読みの方は、武器がなくても毎月100万円、みたいな文章ではなくがっかりされる方もいらっしゃるかと思います。

結果的に普通の仕事をしつつ、独立のためにスキルを身につけ、勉強したというよくある話ではありますが、結局のところ何か飯の種を見つけて育ててあげることが大切だと思っています。

何もない状態が続くと、怪しい情報商材に手を出してしまったりする可能性もあります。というか、少額でしたが僕は手を出してしまい、損をした経験があるので、同じような人を出したくない、という意図でも、お伝え出来れば、と思います。

今回紹介した内容の中で具体的な方法が記載されていないところもあるので、徐々に書いていければと思います!

最後までお読みいただき、ありがとうございました!

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