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自分の声は好きですか?

「自分の声って気持ち悪いよね」と、大体の人はそう感じてるんじゃないだろうか。そもそも、自分が聴いている声と人が聴いている声は違うから、違和感を覚えるのは当たり前かもしれない。

歌手の人たちなんかは、どう思っているんだろう?「俺の声って、耐えられないくらいきしょい(※)んだよね」などと言う歌手の人なんて、まさかいないとは思うけど。

僕が初めて自分の声を強く意識したのは、中学の英語の授業で録音した声を聞かされたとき。「なんじゃ、この鼻にかかったような暗い声はっ!」というのが、率直な印象だった。それ以来、自分の声が好きだと思ったことはない。

しかし何を間違ったのか、僕は人の前でお芝居やらミュージカル、合唱をやるようになってしまった。つまり録音された自分の声に触れる機会が多くなったのだ。お陰で、歌やお芝居をやっているときの自分の声は、わりと冷静に聴けるようになった。

なぜ声の話を書こうと思ったのかというと、YouTubeでちょっとした発信をしようと思いついたから。だが、積極的に自分の声を聴くんだと思うと、少々憂鬱になる。人前で歌ったりしているのに、YouTubeで喋るのが嫌とはまったくおかしな話である。

新しいことには、だいたい「嫌やな」「どうしよう」ってのがつきまとう。どんな経験をしてきても、それは変わらないみたいだ。なんとか越えていかないとあかんね。

(※)きしょい…「気持ち悪い」の関西地方での言い方(だと思う)。やや馬鹿にしたニュアンスがある。人に対して「キッショ!」と吐き捨てるように言うと、相手を傷つけることがある。くれぐれも、使いましょう(使わないようにしましょう)

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