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「自分はこれで良い」と思えることをやる

「自分を肯定する方に体力も心も持っていったほうがいいよね」
この間、お友達と話していてこのような話になった。
 
自分の口から「自己肯定」なんていうと、幸福について勉強するセミナーみたいな味わいを帯びるので、やや抵抗感がある。だが、「自分これでオッケー」と思えることは、とても良いことだよなと常々思っている。
 
僕の「自分これでオッケー」(という表現を使う)という感覚を支えているのは、なんといっても合唱だ。稽古の場で喋ったり、指揮をやったり、人に聴いてもらう場にいるときの状態は、とてもいい。
 
「どうしよう」とか、「下手じゃないかな?」とか、「恥ずかしいな」と言ったような、不安や自信喪失みたいなものがサッとなくなる。
 
そしてここは僕には重要なことなんだけど、人に対してええかっこをしようと思わなくて済む。「ひとつこれで世の中をギャフンと言わせてやろう」なんて野心よりも大事なことが、合唱にはある。だから限りなくリラックスしている。人気取りや目立ちたがり根性を動機としてやってたら、続かなかっただろう。
 
こんなことは他にはないので、この10年手間暇をかけて続けているんだな、と納得した。
 
僕らの合唱團が人に与えている影響力について語ることは、野暮というかダサいなと思う。だが敢えて言うと、合唱團がやっていることは人に結構喜んでもらえている。とてもありがたい。
 
このような「自分オッケー」と感じられるものを一生懸命やることは、人に良いものを受け取ってもらえる手がかりになるんじゃないかなと、最近の経験から何となく感じている。

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