仲の悪い先生

もうね、どこの高校に通ってたかなんてわすれましたけど。

んなわきゃーないですね。失礼しました。

県内では真ん中から上クラス、地域では一番デキる感じの学校でした。
伝統を重んじる進学校で、OBや教師にはガチガチ感ありましたが、生徒はそれなりに楽しくやっていたようですので、まあ、普通かな、という感じです。

高校の時は僕の暗黒期で、人脈的にもつながりはほぼなく、今でもその時に形成された性格が災いして友人がいないのに苦労しているという(他人軸)

で、国語は二人の教師に教えて頂きました。
お一人はユーモアセンスのある先生で、1年、3年時に、もう一人はガチガチのお堅い先生で2年時に受け持っていただいていました。

1年時、国語の授業時間に先生から「〇ページから〇ページを読んで」と、数分間の黙読の指示があったのですが
その直後、とある生徒(仮に田中とします)がフラフラと立ち上がり、ゆっくりと教科書を掲げました。周りの生徒は、ああなんか勘違いしてる、と言わんばかりです。

先生すかさず「ハイ、田中が読むからみんな聞いておくように」と指示変更。
みんなブフッと吹き出すもすぐ田中の音読に耳を澄まします。
この間、先生は表情も変えず、田中が読み終えると「はい、ありがとう」と、何もなかったかのように授業が進行していきました。

そういえば、百人一首の句を黒板に書け、というお題で、生徒が数人ずつ交代で黒板に書いていくわけですが、ある生徒が「三笠の山に出でし月かよ」と書いてみんなで笑ったのもこの先生の授業でした。

僕の国語の成績は2年時にガクっとさがっておりまして、まあ、合わなかったんですな。

その先生の口癖は「克己」。己に勝つ。
いや、進学校だったとはいえ、口癖のようにそれをいうのは多分に、柔道部の顧問だったからに違いないでしょう。耳がひっくり返ってましたから。有段者でいらしたのでしょう。
表情は一切崩さず、がっしりとした体形でにらみを利かせる闘牛のような方でした。授業の緊張感も半端ないw
私のように宿題をしていかないと猛牛ゲンコツくらいます。これがまあ、痛いのなんの。殴りつけるわけではないんですが、この体格から繰り出される、授業中もチョークがバキバキ言う、その腕から振り下ろされる岩石のようなゲンコツが平気なわけがないw

前者の先生は同様のケースではみんな並べて教科書とかでパンパンと叩いていく感じで、その代わり平気で角ぶつけてきたりするんですけどね。
まあ、この辺は特に変わらないですがw

お二人のエピソードで心に残っているのが、後者の先生はめちゃくちゃ字が綺麗で、生徒も字を綺麗に書けないと板書をやり直させる程度だったのに対し、前者の先生はお世辞にもきれいな字とは言えない方でしたが「綺麗な字なんてワープロが書いてくれる」みたいなことを言われたことがあります。

まあ、生徒の側から見ても明らかに仲が良い感じはありませんでしたねw

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