見出し画像

私たちは不確実性を生きている

立春。今日は寒い朝がいつもより少し暖かく、ほんのりと春を感じました。

でもこんなに複雑な気持ちで迎えた立春は今年が初めてかもしれない。。

🌿「どうすれば、全身全霊をかけてこの世界を生きられるだろうか?

苦難に満ち、地球上のあらゆる生命に対する未来への見通しが、
これほどまでに厳しいこの世界を?

どうすれば、私たちの時代を真っ直ぐに見据えることができるだろうか?
与えられた生命を、この時代への最大の贈り物とするために。

亀のように甲羅の内側に身を引っ込めていたい。。
ただ身を潜め、目を閉じて、
雑事で自分を手一杯にしておけばいい。。
という思いはあまりにも魅力的です。

ではどうしたらいいのでしょう?

どうしたら正気を保ちつつ私たちのこの世界と向き合えるのでしょう?」

🌿

尊敬するジョアンナ・メイシー (仏教哲学者・社会活動家) 『グレートターニング』からのこの言葉が今朝は頭に浮かびました。

今、この世界を目の前に、これを自分に問わずにはいられません。

ジョアンナは続けてこう語ります。

🌿

「私自身、世界の行く先は大丈夫だとどれほど信じたいことでしょう。

『心配ないわ。絶対に大丈夫よ』と言えたらどんなにいいか。。。

けれども、そんなことは誰の役にも立たないのだと気がついたのです。

そこそも未来のことなど私たちには知り得ない。

もしも誰かが『心配するな。最後には何とかなるさ』と私たちを信じこませたとしたら

私たちは自分達に備わる創造力や勇気を引き出せるでしょうか?

いいえ!

予断を許さないこの不確実性こそが

私たちの持つ真の力に息吹を与えるのです。

だからこそ、私たちは自分自身のためにと頑張るのです。

顔を上げて真っ直ぐに現実を見据え、尊厳をもって堂々と生きてゆくのです。

私たちは不確実性の真っ只中にいる。

未来の保証などどこにもない

あるのはただ不確実性だけなのだと

それが生きることの本質なのだと

私たちは気づくのです。

私たちは不確実性を生きているのです。」

🌿

今この世界の状況を目前に、私たちに何が出来るだろう?

生命は受け継がれ存続していくという暗黙の前提が

崩れようとしているこの状況を目の前に

私たちは何をすべきだろう?

先ずは自分の「いま・ここ」から深く呼吸をしつつ

現実から目を背けず、これを直視することからかなと私は思う。

そこから一歩一歩出来ることをやっていくしかない。

どんなに小さな一歩でも。

一歩進めばその先に、きっと次の一歩が見えるはず。

「不確実性を生きる」とはそういう事だと私は思う。

その先にある「真の力」と「生命の無限の広がり」を私は見たい。

(写真: Kai)

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?