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2020年3月29日の手帖

雪が降っています。都内で10年ぶりのことだそうで、春になったかと思いきや白銀の景色が再び舞い戻ってきました。といっても今年はあんまり雪が降らなかったかなと思います。つい先日にもちょっと降りましたので、3月の雪というタイトルで歌が出来そうな感じです。

こんな時は読書も弾みます。獅子文六の「飲み・食い・書く」という本を読んでいます。物書きは、飲み食いが好きでこだわりのある人が多い印象があり、池波正太郎も小説はあまり読みませんが、飲み食いエッセイはとても興味深く読んだりしました。山口瞳なんかもそんな感じですね。みんな楽しそうにアツく書くので読んでいて心惹かれます。今は日本ではたくさんの料理が食べれたり、最近では家で作れるような食材や調理器具も増えてきました。ただ、昭和の、この頃の飲食は、また今とは一味違った文化や思想がたくさんあるので、とてもためになります。今を生きるヒントも隠されているような気もします。

写真は、その「飲み・食い・書く」の装丁。古本なのでだいぶ汚れてますが、これもまた味があります。味っていう言葉は便利でいいですね。

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