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いつもとちょっと違う世界を

縁があって、映画「バベルの学校」を観た。舞台はパリの中学校で、アイルランド、セネガル、ブラジル、モロッコ、中国など、世界各国から子ども達が集まって、それぞれの事情を抱えながら、それぞれの学びを展開していくドキュメンタリーになっている。

異文化の中に身を置く状態を、中学校(映画の中では11歳から15歳の子供たち)の頃から経験することは、自分の人生では考えられなかった。少なくとも日本人の中でも経験するのは、とても少ない割合だと思う。

でも、大人になってからも、意識的に動いたり考えたりしない限り、異文化に身を置くことはあまりない気がする。異文化という定義は色々あると思うけど、日本人はなんとなく同調主義な感じだし、年を取れば取るほど、同じ考えや同じ趣味を持っている者同士で固まることが多くなってくる。

それは悪いことではないし、むしろそれが心の拠り所だったり救いになることもある。一方で、異文化というのは様々な軋轢を生むこともあるけれど、自分の違う一面を見つけられるチャンスでもあると思う。

自分なりに、いつもとちょっと違う世界を見つけてみる、ちょっと違う景色を見てみる、ちょっと違うコミュニティに飛び込んでみる、ちょっと違う映画を観てみる、ちょっと違う音楽を聴いてみる、を積み重ねてみると、人生がちょっと楽しくなるかもしれない。

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