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エピローグ 今日も晶君は、お見舞いに来てくれた。 「はい、これ」 カバンから用紙の束…
第五十五話 奇跡 3 僕が意識を取り戻したのは、その日のお昼過ぎだった。 倒れたのが…
第五十四話 奇跡 2 (どうしたらいいんだよ……どうしたらいいんだよ! 死んでいくことが…
第五十三話 奇跡 もう深夜0時を過ぎようとしていた。 ゆかりちゃんが、事故に合って病…
第五十二話 緊急手術 2 しばらくして、仕事中だったゆかりちゃんのお母さんが駆けつけて…
第五十一話 緊急手術 事故現場に駆け寄ると、トラックの左前輪と後輪の間に上半身を突っ込む…
第五十話 悲劇 3 「どうした!」 悲鳴を聞いて駆けつけた大川部長は、階段下を凝視し、言葉にならない声を発しているゆかりちゃんを見た。 「ああっ!」 ゆかりちゃんの視線の先に金井先生が倒れているのを見て、大川部長は、急いで階段を駆け下りた。 うつ伏せになって倒れている金井先生は、全く意識がなかった。 「青山さん、何をやってるんだ! 早く職員室に行って先生を呼んで来るんだ!」 大川部長に怒鳴られたゆかりちゃんは、青ざめた顔をしながらも急いで職員室に向かって
第四十九話 悲劇 2 授業中、僕は何度もゆかりちゃんのことを見た。優等生のゆかりちゃん…
第四十八話 悲劇 事情聴取から2日が経った。 3日ぶりに登校してきたゆかりちゃんは、…
あらすじ 山崎晶は、小学生の時の交通事故の後遺症で、人の頭の上にロウソクが見えるように…
第二話 交通事故 ――その日、僕が通っていた小学校では、一学期の終業式が学校の校庭で行わ…
第三話 能力発言 目を覚ましたのは、病院のベッドの上だった。 僕は、事故から丸々5日…
第四話 入院生活 次の日、回診に来た先生に頭の上のロウソクは見えなくなったと、僕は嘘を…
第五話 出会い(石川ゆかり) それから何日かして加害者の営業マンの男性が会社の上司の人と一緒に見舞に来た。 お母さんは、あまりいい顔をしていなかったけど、深く頭を垂れて謝るお兄さんに僕は怒りを感じることはなかった。お兄さんの頭の上にあるロウソクの炎が、気分を象徴するかのように青く沈んでいて、お兄さんが自分の過ちを心から悔やんでいる様子が感じられたからだ。 それよりも、お兄さんが『お詫びに』といってポータブル・ゲーム機とソフトをたくさんプレゼントしてくれて(腕の折れ