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目で目は見えぬ 

日めくりカレンダーが わが家の北西側 僕の座する位置に見えるよう 
設けてある。
これといった理由はないが 強いて言えば 学校などの書類に日付を入れるのに便利だからである。

僕の 小さいころにも 台所のみずやの側面に設置してあり
小学生の僕の 毎日のお手伝いの始まりで カレンダーをめくるのが日課だった。
はじめた当時 故事ことわざを授業で習っていて 興味もあったことから
めくる際 そこに小さく書いてある 故事ことわざ 六曜 を眺めるのが好きで それは今でも変わっていない。

もともとは子供に カレンダーにお手伝いとして関わることで
「時間は戻らないこと」 「時間の大切さ」
「毎日何かを責任もって続けることの楽しさ」
「誰かのために自らが役に立つこと」「毎日変わる故事ことわざ」
「そこから始まる何かを調べる楽しさ」 
など 自分が小学生のころ感じていた 日めくりカレンダーの楽しさを
あじわって欲しいと設けたのだが 
結局 その試みは 定着せず。 3日も持たず 1日坊主に終わった。

それを楽しんでいるのは 齢 50を目前に控えたおっさん 僕一人のようだ。


今朝目覚めると 昨日までに比べると だいぶ気分がよく 

朝日のきらきら 秋の澄んだ空気
コオロギが 「コロコロ」
マツムシが「りりり」
夜と比べて 鳴く数がは減っている 皆 眠りについたのか?
それに代わるように 鳥の声が聞こえてくるようになり
心地よいものが 次々と 窓から入ってくる。

それを感じる気持ちが戻ってきている。

その中 まだうす暗い部屋で 日めくりカレンダーを 「びりっ。」

この瞬間がたまらない。 
「朝」 一日が始まった。と感じられる。
         そんな中

      「目で目は見えぬ」


          日付よりも まず目に飛び込んできた。

なんとなく想像はつくが 調べてみると
「他人のありようは よくわかっても 自分のことは わかっていないものだ」という意味

ご先祖様からのメッセージかね。
肝に銘じます。


これだから 日めくりカレンダーは やめられないんだよ。
 感謝。





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