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ビールのつくりかた ※日本国内では、アルコール度数1%以上の飲料の製造は、酒税法上認められておりません。米国(一部の州を除く)など海外で製造するのであれば問題ありません。各国・州の法令に従ってください。

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    ビールやビールづくりにまつわる自由気ままなひとりごと。

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必要なイーストの量はどれくらいか?

ビールづくりにおいてイーストの量はどれくらい必要なのか? これはブルワーによって考え方が結構異なるようです。イーストの量が少なすぎる場合には、発酵までに時間がかかるので汚染のリスクが高くなり、細胞分裂により生じるエステルやダイアセチルなどのオフフレーバーが多く発生したり、場合によっては発酵が止まってしまいます。逆に多すぎる場合には細胞分裂が少ないのでイーストフレーバーが強くなり、フルーティさがないサッパリした味になる傾向があります。 では適正な量はどれくらいなのでしょうか

    • クリアなビールをつくるコツ

      クリアで澄んだビールが濁ったビールより美味いというわけではありません。ただ、多くのホームブルワーにとってクリアなビールをつくることは、よりプロフェッショナルばビールに一歩近づけた気分にさせるのも事実です。また、イメージ通りのビールに仕上げる為に、ビールの濁り具合もコントロールすることができるのは、ホームブルワーにとって技術の一つとも考えられます。 ここでは味の良し悪しは一旦置いておいて、どうすればクリアなビールをつくることが出来るかに焦点を当ててみたいと思います。 クリア

      • ファーストウォートホッピング(FWH)のすすめ

        ビールづくりにおいて重要な要素となるホップ。そしてこのホップの苦味、風味、香味を引出す方法として、大きく分けると以下のようになる。 煮込み時に投入し、煮込む時間によって苦味、風味、香味を引出す方法(Boil) 煮込み完了時に投入し、香味を引出す方法(Flameout) 発酵が一段落してから投入し、香味を引出す方法(Dry Hop) スパージング時に投入し、複雑でまろやかな苦味、風味、香味を引出す方法(First Wort Hopping: FWH) 上記1~3の方法

        • イーストスターター(培養)の作成方法

          リキッドイーストを使用する際に用意する、イーストスターター(500ml)の作成方法です。19ℓの麦汁の発酵に必要なスターターの量は条件にもよりますが、経験上500mlあればほとんど問題ありません。ただし、再利用のイーストを使用する場合には、1Lのスターターを用意しましょう(分量は通常の2倍でOKです)。スターターは、仕込み日の2日前に用意しておきます。用意するものは以下の通り。 三角フラスコ(容量1,000ml程度)又はガラス瓶 手鍋(専用のものを用意したい) アルミホ

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          パブの雰囲気とクラフトビール

          今でこそクラフトビールや様々な種類のビールを飲ませてくれるお店は増えてきましたが、少し前までは種類の豊富なビールが飲みたい時はパブ、つまりアイリッシュパブやブリティッシュパブなどで海外のビールを楽しむ事が一般的でした。それでも飲めるビールと言えば、ギネスやキルケニー、バスやボディントン、少し珍しくてもヒューガルデンなどで、今のクラフトビールを飲ませる店に比べると種類は少なく、国内外の多くのビールが飲めるようになったのは本当に喜ばしいことです。 その代わり従来型のパブは衰退傾

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          タイのホームブルーイング事情

          タイのバンコクに来たついでに、タイのクラフトビール、ホームブルーイングについて調べてみました。数年前にバンコクに来た時は、クラフトビールと言えば有名な「Tawandang Brewhouse」や「Londoner Brew Pub」などのブルーパブがあるくらいでしたた。しかも「Londoner Brew Pub」に立ち寄ったら店がない。クローズしてしまったのかと残念に思いましたが、別の場所で2016年にオープンするそうです。 クラフトビールを出すお店では、「Craft」や「

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          イーストの培養

          リキッドイーストや使いまわしのイーストを使用するときには、イーストを培養し、麦汁の発酵に十分なイーストの細胞数を確保し、イーストの働きが活発な状態にしておくと、発酵がスムーズに進みます。一般的に、19ℓの麦汁を発酵させようとするときには、500mlのイーストスターター(イーストの培養とアクティビティを高めておく)を用意しておくと良いでしょう。 もちろん麦汁の比重やイーストの種類、状態により変動はあるが、初期比重1.070以下であれば、500mlのスターターで経験上問題ない

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          IPAとの出会い

          最初にIPAに出会ったのは、出張で訪れたNYでした。ショッピングと仕事を兼ねてBrooklyn界隈へ出かけており、たまたまBrooklyn Breweryを発見。Brooklyn Breweryでは、当時毎週金曜日にだけTasting Roomを工場内で開放していました(現在では土日も開放している模様)。そしてこの日はたまたま金曜日。他の日はスケジュールが入っていたので、この日にBrooklynを訪れることができたのはかなりラッキーでした。当時のTasting Roomでは、

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