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ビールのつくりかた ※日本国内では、アルコール度数1%以上の飲料の製造は、酒税法上認められておりません。米国(一部の州を除く)など海外で製造するのであれば問題ありません。各国・州の法令に従ってください。

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イントロダクション

イントロダクションでは、ビールづくりの基本原則のようなものを説明します。ポイントは次の3項目だけです。とても基本的なことであり、当然なことでもあり、そしてとても簡単です。拍子抜けするほど簡単です。しかし今後ホームブルーイングをすすめる上で非常に大切なことなので、しっかりと理解し、常に実施するように心がけましょう。ただし、あまり神経質になる必要もありません。ポイントを押さえればそれでOKです! 1.記録をつける いきなりホームブルーイングと無関係そうな見出しですが、これから

    • ホームブルーイングの世界へようこそ!

      ホームブルーイングの基本的な考え方、必要な原料、道具、プロセスについて説明します。基本さえきっちり押さえればビールづくりは難しくありません。ここからホームブルワーとしての一歩を踏み出しましょう! ※日本では、製造されたものがアルコール分1度以上の飲料となる場合は、酒類製造免許が必要になりますのでご留意ください。酒類製造免許がない場合には、アルコール分が1度未満となるようにしてください。米国(一部の州を除く)など海外で醸造するのであれば、問題ありません。各国・州の法令に従って

      • イーストの再利用方法

        一度使ったイーストでも、汚染されていないなどの条件が整えば、複数回にわたって再利用することが可能です。その為には、イーストの洗浄を行い、ホップカスやデッドイースト、アルコールなどを取り除き、純粋なイーストを収穫する必要があります。そのイースト洗浄方法を紹介したいと思います。 【用意するもの】 1ℓ程度のガラス容器(フタ付)×1 500ml程度のガラス容器(フタ付)×2 ※洗浄する量や、収穫したい量により、ガラス容器のサイズは適宜変更してくさい。 【手順】 ■

        • 必要なイーストの量はどれくらいか?

          ビールづくりにおいてイーストの量はどれくらい必要なのか? これはブルワーによって考え方が結構異なるようです。イーストの量が少なすぎる場合には、発酵までに時間がかかるので汚染のリスクが高くなり、細胞分裂により生じるエステルやダイアセチルなどのオフフレーバーが多く発生したり、場合によっては発酵が止まってしまいます。逆に多すぎる場合には細胞分裂が少ないのでイーストフレーバーが強くなり、フルーティさがないサッパリした味になる傾向があります。 では適正な量はどれくらいなのでしょうか。

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          クリアなビールをつくるコツ

          クリアで澄んだビールが濁ったビールより美味いというわけではありません。ただ、多くのホームブルワーにとってクリアなビールをつくることは、よりプロフェッショナルばビールに一歩近づけた気分にさせるのも事実です。また、イメージ通りのビールに仕上げる為に、ビールの濁り具合もコントロールすることができるのは、ホームブルワーにとって技術の一つとも考えられます。 ここでは味の良し悪しは一旦置いておいて、どうすればクリアなビールをつくることが出来るかに焦点を当ててみたいと思います。 クリア

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          ファーストウォートホッピング(FWH)のすすめ

          ビールづくりにおいて重要な要素となるホップ。そしてこのホップの苦味、風味、香味を引出す方法として、大きく分けると以下のようになる。 煮込み時に投入し、煮込む時間によって苦味、風味、香味を引出す方法(Boil) 煮込み完了時に投入し、香味を引出す方法(Flameout) 発酵が一段落してから投入し、香味を引出す方法(Dry Hop) スパージング時に投入し、複雑でまろやかな苦味、風味、香味を引出す方法(First Wort Hopping: FWH) 上記1~3の方法

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          イーストスターター(培養)の作成方法

          リキッドイーストを使用する際に用意する、イーストスターター(500ml)の作成方法です。19ℓの麦汁の発酵に必要なスターターの量は条件にもよりますが、経験上500mlあればほとんど問題ありません。ただし、再利用のイーストを使用する場合には、1Lのスターターを用意しましょう(分量は通常の2倍でOKです)。スターターは、仕込み日の2日前に用意しておきます。用意するものは以下の通り。 三角フラスコ(容量1,000ml程度)又はガラス瓶 手鍋(専用のものを用意したい) アルミホ

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          パブの雰囲気とクラフトビール

          今でこそクラフトビールや様々な種類のビールを飲ませてくれるお店は増えてきましたが、少し前までは種類の豊富なビールが飲みたい時はパブ、つまりアイリッシュパブやブリティッシュパブなどで海外のビールを楽しむ事が一般的でした。それでも飲めるビールと言えば、ギネスやキルケニー、バスやボディントン、少し珍しくてもヒューガルデンなどで、今のクラフトビールを飲ませる店に比べると種類は少なく、国内外の多くのビールが飲めるようになったのは本当に喜ばしいことです。 その代わり従来型のパブは衰退傾

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          タイのホームブルーイング事情

          タイのバンコクに来たついでに、タイのクラフトビール、ホームブルーイングについて調べてみました。数年前にバンコクに来た時は、クラフトビールと言えば有名な「Tawandang Brewhouse」や「Londoner Brew Pub」などのブルーパブがあるくらいでしたた。しかも「Londoner Brew Pub」に立ち寄ったら店がない。クローズしてしまったのかと残念に思いましたが、別の場所で2016年にオープンするそうです。 クラフトビールを出すお店では、「Craft」や「

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          イーストの培養

          リキッドイーストや使いまわしのイーストを使用するときには、イーストを培養し、麦汁の発酵に十分なイーストの細胞数を確保し、イーストの働きが活発な状態にしておくと、発酵がスムーズに進みます。一般的に、19ℓの麦汁を発酵させようとするときには、500mlのイーストスターター(イーストの培養とアクティビティを高めておく)を用意しておくと良いでしょう。 もちろん麦汁の比重やイーストの種類、状態により変動はあるが、初期比重1.070以下であれば、500mlのスターターで経験上問題ない

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          IPAとの出会い

          最初にIPAに出会ったのは、出張で訪れたNYでした。ショッピングと仕事を兼ねてBrooklyn界隈へ出かけており、たまたまBrooklyn Breweryを発見。Brooklyn Breweryでは、当時毎週金曜日にだけTasting Roomを工場内で開放していました(現在では土日も開放している模様)。そしてこの日はたまたま金曜日。他の日はスケジュールが入っていたので、この日にBrooklynを訪れることができたのはかなりラッキーでした。当時のTasting Roomでは、

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