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お母さんみたいなお母さんになりたかった | ミニマムな子育て

何を以ってそう思っていたのだろう。

自分が母親になった瞬間、
強烈な"理想の母親像"が沸いて出てきた。

毎日ニコニコ穏やか
ナウシカみたいな包容力と母性
栄養たっぷり手作りご飯
子供の肌や口腔ケアも抜かりなく
発達を促す遊びを用意し、
生活リズムが崩れないように。


…そんなん、無理っしょw


20分煮込んで柔らかくした野菜スープを
ブンブン振り回し、
1日中、足元で抱っこ抱っこ!とグズグズ。
寝る時間になってもまだ遊びたい!という割に
疲れすぎて眠れなくなり、奇声を発してギャン泣き。
2週間おきに1週間の熱を出してグズグズ。
24時間ママと一緒じゃないと嫌だフェーズに入り
夜は3時間おきに夜泣きで寝不足。

これが日常。

ナウシカになれない自分を情けなく思って、
自分の時間が1日2時間しかなくて、
保育園に預ける罪悪感と戦って。


でも、理想を全部捨てきれない。
私、お母さんみたいなお母さんになりたかった。

正直、今の母の性格はあまり尊敬できない。
じゃあどこが良かったか…?

いつも温かいご飯を作ってくれた

どんなに忙しくても、疲れてても
毎日手作りご飯が19:00に出てきた。


思春期で友達付き合いが上手くいかないとき、
大学受験を失敗したとき、
新卒で社会の波にもまれたとき、

玄関先からいい匂いがして、ホッとしながら鍵を開ける。
栄養と彩りが考えられた、温かいご飯が出てきて
ONからOFFに気持ちを切り替えられた。

それが私の10代20代を大いに救ってくれた。
安心出来る自分の居場所がそこにあった。


よし、他は全部適当に捨てて
そこだけ頑張ってみよう。

今の自分のタスクを棚卸しして、
毎日やらなくていいこと、手を抜くところを決めて、食事作りの時間を工面しよう。

体調やメンタルに直結する食事は大事。

子供が家にいる時は、なるべく一緒に。
スキンシップ、コミュニケーションを大切に。


全部出来なくていい、大事なことだけに集中。
ミニマリストはモノだけじゃない、
思考もミニマムにしていく。

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