性別、国籍、ライフスタイルはみんな違って当たり前。ダイバーシティな環境で自分が成長する
アジアを中心にグローバルなソーシャルコーマス事業を展開しているNOVARCAは、さまざまな国籍やライフスタイルを持つメンバーが働くダイバーシティ溢れる組織です。今回は、日本以外にもルーツを持つメンバーを中心に、NOVARCAのCMO神林がグローバル&ダイバーシティについてお話を伺いました。
スピード感とグローバル性が入社の決め手
神林 まず、みなさんがNOVARCAに入社した経緯を教えてください。
Ruby 私は日本の大手企業で働いていたこともありましたが、転職の際に次は自分のチャレンジのためにベンチャー企業に入社したいと思っていました。転職に関しては、ビジネスのスピード感とグローバル展開をしていることが絶対条件だったのですが、NOVARCAが条件にピッタリで、ここなら自分の語学力も活かせるのではないかと思いました。
王 私も同じように大手企業を経験した一方、ベンチャー企業も経験し、NOVARCAが4社目になります。これまで、EC業界でプラットフォーム運営の仕事をしていたので、自分でプラットフォームを作ってみたいという思いがありました。転職時にいろいろ調べた結果、NOVARCAがプラットフォーム事業を始めるということでお話を伺いました。事業のコンセプトを伺い、ソーシャルコマースという自分が関心を持つ分野なので、おもしろいなと感じて入社を決めました。まだどの会社も成功していない分野で模索しながら事業を作っていけることは、新しいチャレンジだなと思いました。
佐藤 私は一度辞めて戻ってきています。1回目の入社は、2018年の夏です。私は大手人材紹介会社上海法人の労務コンサルティングチームで働いていたのですが、濵野さん(NOVARCA 代表取締役社長CEO)が株式会社NOVARCA上海法人の立ち上げで、当時私が働いていた会社の社長に採用の相談をした際についた営業担当が私でした。
人材紹介にあたり濱野さんに会社紹介をしてもらったところ、この会社は面白そうと感じたのを覚えています。
その後、人材紹介の担当から100人くらい履歴書を送ったそうですが、4人くらいしか1次面接を通過せず、なかなか採用が決まらないと聞き、濵野さんが厳しすぎて(笑)。
そのとき、ちょうど私も転職を考えていたため、濵野さんに直接連絡を取って面談をしていただき、採用に至るという感じです。
ダイバーシティな職場では相手を変えるのではなく自分を変える
神林 NOVARCAはさまざまなルーツを持つメンバーがいますが、一緒に働いていて感じたことや印象的なエピソードはありますか?
王 NOVARCAは、人材業界やアパレル、航空会社など、さまざまなキャリアを持つ人がいて、各自経験した業界が違うので、メンバーのみなさんと仕事のお話しをするときに、気をつけなければいけない部分があります。
神林 今マイルドにお話してくれましたけど、それぞれの常識や背景が異なるので、コミュニケーションが一筋縄ではないかないこともあるって話ですよね。一口にバックボーンと言っても、個人に依るものもあるし、出身国や経歴、年齢などいろいろありますからね。
王 そういう面で、改めて気づきを得ることができました。クライアントと話すときも、相手がどれくらい理解してくれるか考えなければいけませんし、社内でも常に相手のことを考慮しながらコミュニケーションを図ることが大事だと思います。
佐藤 私は上海勤務が長かったので、マネジメントの部分で、各チームメンバーに対しての対応の仕方が全然違うなと感じました。良い悪いは別として、日本の部活をやってきた人とやってない人では、違う部分があるじゃないですか。それと似た形で、国や文化背景が違うため、コミュニケーションやマネジメントが違うなと感じながら、私自身の人間力を高めようと思って日々仕事をしています。
Ruby 以前神林さんとお話しているときに、中国人と日本人が同じチームでトラブルがあったとき、マネジメント的にどう処理するんですか?と質問したことがあったんですが、その答えが「伝わらなかったら、伝える側に問題がある」とおっしゃっていたんですね。それがすごい刺さりました。相手を変えるのはほぼ不可能だから、自分の伝え方を変える必要があると。それはやはり、バックグラウンドが違ったり言語が違ったり、いろいろなカルチャーを経た人たちが一緒に働く場合には絶対気をつけるべきことかなと思いました。
神林 私は、いろいろなバックグラウンドを持った人たちがいるけれど、バックグラウンド関係なくコミュニケーションの考え方は一緒かなと思っています。話が伝わらないということは、どんなところで働いていてもある話なので。東京と大阪でも違う部分はありますから、どこに行っても、どこに暮らしても結局同じ問題はあるんですよね。色んな意味でバックグラウンドが違う方と共に働くことで知らないことが増えるので、逆にうれしいとさえ感じています。
復職したメンバーにもみんなが優しい
神林 Rubyさんは産休と育休を取得後に職場復帰をしていて、佐藤さんは一度退職して復帰しています。職場復帰時に感じたことや印象的な出来事はありますか?
Ruby NOVARCAの事業スピードはとても速いんです。正直、1年間子どものことしか考えていなかったので、戻ってきてもついていけない部分がありました。ミーティング中も「これは何の話かな」と思ったり。そんな私にもメンバーが優しくて。タスクの量を調整してくれたり、子どもの具合が悪くて休むときも、どうぞどうぞという感じで。やはり、NOVARCAの役員の方々にも家族がいるので、家庭を持っている人は働きやすいのではと感じています。これは自信を持って言えますね。
神林 男性社員でも、子どものお迎えがあるから中抜けするという方結構いますしね。佐藤さんはどうですか? 一度退社してまた復帰するというのはあまりないかなと思うのですが。
佐藤 一度退社した理由というのが2つありまして。ひとつは、上海勤務から日本の本社への異動辞令があって迷っていたこと。もうひとつは、走りきった感があったからです。入社して3年くらい、ほんとに全力で走りきったので、ちょっと休んでもいいかなという思いがありました。会社が嫌だということは全然なかったんですけど、とりあえず休みたいと(笑)。
退社後、いろいろあって日本に戻るということで、日本の別の会社に内定をもらって、帰国しました。NOVARCAを辞めて8カ月くらい経ったタイミングでした。まだコロナ禍だったのですが、帰国後に濵野さんとお食事に行く機会があり、そのときにNOVARCAがかなり変わっていることを知りました。新規事業が立ち上がってプラットフォーム事業が本格化しているタイミングで、8カ月でここまで変わるんだとビックリしました。
王 復帰って結構勇気いりません?
佐藤 いりますね。ただ、最初の入社時も自分から売り込んだ人間なんで(笑)。
神林 戻ってきたときに気まずい雰囲気など感じましたか?
佐藤 ありませんでしたね。私は特にないと思います。もともと中国勤務で、日本には年に3、4回出張で来ていたので、しれっと戻ったという感じです。
Ruby 自分は産休復帰時、多少違和感がありました。私はNOVARCAが新規事業を立ち上げるときに産休に入って、戻ってきたときにはメンバーの半分くらいは知らないという感じでした。その状態で、自分の業務もキャッチアップしなければならないというのは、多少違和感がありましたね。
カルチャーミックスは成長の要因
神林 グローバルやダイバーシティという観点で、NOVARCAという会社をどう感じていますか?
Ruby 今、NOVARCAの社員の2分の1以上が日本以外の外国籍で、女性の割合も半数以上いますよね。そういう意味では、ダイバーシティが進んでいるなと思います。一方で、役員層ではまだまだ女性が少ないので、もっと女性が上のレイヤーに上がって、女性やファミリー層がこう思っているということを発信することで、よりダイバーシティ化が進むと思います。
王 私が1年前に入社したときも、社内に中国の方たちと女性が多かったという印象があります。最近、私のチームにベトナムの方が入ってきて、今後さらにグローバルになっていくんだろうなと思っています。現在はアジア圏の方がほとんどですが、ヨーロッパやアメリカの方が入ってくると、また違う観点の意見が入ってきて、会社にとってもいい刺激になるのではと思っています。
神林 カルチャーミックスによって成長するということはありますからね。
佐藤 まさにその通りだと思います。NOVARCAには様々なルーツを持つ方が多数いますが、珍しい会社だなと思っています。最近は、日本語と中国に加え、英語やそれ以外の言語もオフィス内で聞くことが増えて、なんかイケてる感がありますね(笑)。今までは日本語と中国語しか聞こえてこなくて、しかも中国語に関しては当たり前になりすぎて、中国語が聞こえることに何も感じなくなっていますね。最近、ほかの国の方が入ってきて、中国以外の事業部門もできますし、いい流れだなと感じています。
人間関係がスムーズだから戻ってきた
神林 NOVARCAの好きなところや、やりがいなどを聞かせてください。
王 人が好きですね。みんないい意味で裏表がない気がします。だから自分の思ったことも口にしやすいし、風通しがいい会社だと思います。役員との距離も近いですしね。
神林 業務のことでやや熱い議論になることはあっても、陰湿なコミュニケーションはないですよね。
佐藤 人に関して間違いないですね。人間関係がややこしかったら、私は戻ってきてなかったと思います。私にとっては上司がすごく重要なのですが、NOVARCAの役員の方々は頭が切れるなと思っていて。頭の回転やスピード感がすごい。それと、新しいことにチャレンジさせてくれる環境だなと思っています。すべてとは言いませんが、ある程度は任せてくれるので、私にとってはすごくいい会社ですね。
神林 逆に指示を待つタイプの方、手取り足取り教えてほしいというスタンスの方だと、ちょっと辛いときがあるかもしれませんね。
佐藤 そうですね。1から10まで教えてくださいという人には、なかなかしんどいかなと思います。
Ruby 私は、こんなに多文化のことを尊重できる集団はいないと思っていて。私は18歳のときに日本に来たのですが、その当時はまだ外国人は珍しい存在でした。中国語を話したら「んーーー?」って感じだったんですよ。ああ中国の人なんだ、これMade in Chinaなんだみたいな。でも、NOVARCAではそういうことを言われたことがありませんし、みんな中華料理大好きだし(笑)。
佐藤 コロナ禍が落ち着いた時、海外出身のメンバーは全員2週間帰っていいと言われましたよね。
※帰省希望者には2週間〜数ヶ月程度の帰省を許可し、中国でのフルリモート勤務をOKとした。
Ruby そんな会社あんまり聞いたことがないですよね。
神林 その話が出たときも、長く中国や海外の家族に会ってないんだからみんな帰りたいのは当たり前でしょうという感じで、経営陣の誰も反対しませんでしたね。日本人だって、家族が病気になったら故郷に帰りたいじゃないですか。当たり前のことだと思ってるんですよ。
佐藤 1カ月くらい中国に帰国して、オンラインで仕事をしているというメンバーもいますね。
Ruby ほんとに、メンバーを尊重する気持ちがないとなかなかできないことだと思います。
チャレンジ精神がある人、自分で考えて動ける人と働きたい
神林 どんな人と働きたいですか?
Ruby グローバルな視点を持っていて、自分の価値観とは違うものも受け入れて尊重する人に、仲間になってほしいですね。
王 チャレンジ精神がある人です。困難なことがあっても、その過程が大事だと思ってくれるような人と働きたいですね。答えを求めるのではなく、一緒に考えてくれるような人が理想です。
佐藤 王さんと似ているんですけど、答えを求めずに、自分で考えて仮説を立てて動ける人がいいですね。
神林 以前Rubyさんが、慣れ親しんだ環境、慣れ親しんだ仕事のことをコンフォートゾーンと称していて。そのコンフォートゾーンから脱却しなければ成長がないということを言っていたんです。それから、自分が今コンフォートゾーンにいるんじゃないかということを自問しましょうという空気が社内にあるんですが、NOVARCAはコンフォートゾーンが存在し得ないくらい、すごいスピードで変わっていきます。中国は、すごくスピーディにビジネスが進む国なんですけど、その中国の方から「せっかちだね」と言われるくらい(笑)。止まったら死ぬのかなっていうくらい。
佐藤 同じことをやっていたら市場に置いていかれるみたいな感覚はありますね。全員が成長しなければいけないという。そういう面では、自分の常識を捨てられるかということも大切ですね。自分で枠を決めてしまったら、次にいけなくいなるので。やってみようと思えるかどうかが重要だと思います。
神林 あと、外国の人はこうだというステレオタイプな考えはない方が良いですね。「〇〇人だからこうだ」ではなく、それぞれ一人の尊敬すべき人だよねという意識で接することができる人のほうが良いかなと思います。
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