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魔法の力としてのポエジー

☆photopos-2957  2022.10.13

言葉を使うためには
生まれもった言語感覚で
生まれたところで使われている
言葉を学ばなければならない

わたしたちはその言葉で
世界を分節化するが
そこに言葉がないとき
その世界は未分化のままだ

言葉で表せないとしても
それについて考えることはできるが
たしかに考えるためには
言葉の力のもとになっている
魔法の感覚を使う必要がある

世界を分節化する言葉も
その魔法の感覚から生まれている

その魔法の感覚は
ふだんは眠ったままで
言葉を使っているときも
ほとんど言葉に使われてしまっているから
言葉を使うためには
たしかに考える力を身につけなければならない

たしかに考える力は
分節化された世界を見ることも
未分化の世界を分節化することも
すでに与えられた分節を
あらたに作りなおすこともできる

世界は魔法に満ちているが
すでに与えられた言葉に使われているとき
それは見えないままだ

魔法の力をポエジーという
それはだれでもが生まれもっている種だが
それを育てるものはまれだ

※愛媛県久万高原町・古岩屋にて

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