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神秘学ポエジー【風遊戯】mediopos

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本を中心としたメディアを神秘学的な視点で読みながら「遊戯」していくシリーズ。
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#みすず書房

前川淳『空想の補助線――幾何学、折り紙、ときどき宇宙』

☆mediopos3335  2024.1.4 折り紙作家で その数学・科学・歴史等に関する研究者である 前川…

KAZE
4か月前
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石原真衣「沈黙の創造性」(群像 2023年11月号)・『〈沈黙〉の自伝的民族誌』/ロラ…

☆mediopos3264  2023.10.25 言語について考えることは 沈黙について考えることでもある …

KAZE
6か月前
32

松浦寿輝「遊歩遊心 連載第五十回「カトリックと母性」」(文學界)/最相葉月『中井…

☆mediopos3263  2023.10.24 松浦寿輝によれば 加藤周一と中井久夫には三つの共通点がある…

KAZE
6か月前
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今野真二『日本とは何か――日本語の始源の姿を追った国学者たち』

☆mediopos3186  2023.8.8 「日本の始め」 それを心情から 明らかにしようとするとき もっ…

KAZE
9か月前
25

矢倉英隆『免疫から哲学としての科学へ』

☆mediopos-3146  2023.6.29 著者は免疫学を30年以上研究し その研究生活が終わろうとしたと…

KAZE
10か月前
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千葉聡『招かれた天敵――生物多様性が生んだ夢と罠』

☆mediopos-3135  2023.6.18 本書の表紙の中央には 「ベダリアテントウ」のイラストが描かれ…

KAZE
10か月前
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カルロ・ギンズブルグ『恥のきずな――新しい文献学のために』/上村忠男『ヴィーコ - 学問の起源へ』

☆mediopos-3098  2023.5.12 イタリアの歴史家で ミクロストリア(小さな歴史学)と呼ばれる 小さな共同体やある個人に焦点を当て 新しい歴史学(新しい文献学)を提唱している カルロ・ギンズブルグによる論考集『恥のきずな』が ヴィーコの研究者でもある上村忠男により翻訳されている その「序言————日本の読者へ」には 上村忠男によって翻訳されることへの感謝が捧げられている カルロ・ギンズブルグのとっている視点の出発点には ヴィーコの学問への姿勢が深く影響し

國分功一郎『目的への抵抗』/ハンナ・アーレント『人間の条件』・『過去と未来の間―…

☆mediopos-3079  2023.4.23 本書は東京大学において行われた 國分功一郎による「哲学講話…

KAZE
1年前
36

ジャン=マルク・ドルーアン『昆虫の哲学』

☆mediopos2990  2023.1.24 冬になると 野山に出かけて虫たちを観察する そんな楽しみが減…

KAZE
1年前
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高橋たか子『意識と存在の謎―ある宗教者との対話』/『終りの日々』

☆mediopos2988  2023.1.22 高橋たか子の小説は 学生のころわりとよく読んでいたが とくに…

KAZE
1年前
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中沢新一『今日のミトロジー』/ロラン・バルト『神話作用』/クロード・レヴィ=スト…

☆mediopos2983  2023.1.17 中沢新一はロラン・バルトの 「言語現象であることに焦点を合わ…

KAZE
1年前
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伊藤潤一郎「投壜通信7.断片と耳」(『群像 )/藤原辰史『歴史の屑拾い』/ロラン…

☆mediopos2977  2023.1.11. だれでもない「あなた」という 不定の二人称に向けて 「投壜通…

KAZE
1年前
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ジェシカ・ベンジャミン『他者の影――ジェンダーの戦争はなぜ終わらないのか』

☆mediopos2898  2022.10.24 フロイトの精神分析では とくにその草創期においては エディプ…

KAZE
1年前
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マリー・スタイン『ひとつの心とひとつの世界――越境するユング心理学』

☆mediopos2816  2022.8.3 世界が「分断」され 国と国が「分断」され 社会と社会が「分断」され 人と人が「分断」され 「わたし」と「あなた」が「分断」され 「わたし」の「こころ」と「からだ」が「分断」され 「わたし」の「こころ」も「分断」され そうしたなかで わたしたちはどう生きてゆけばいいのだろう 本書の示唆するユング心理学の視点は 「こころ」の意識と無意識の「分断」から 「世界」の「分断」まで射程に置いている ユング心理学はそれらの「分断」を越