柳父章『未知との出会い―翻訳文化論再説』/三ツ木道夫〔翻訳〕『思想としての翻訳 ゲーテからベンヤミン、ブロッホまで』
☆mediopos-3073 2023.4.17
柳父章は翻訳文化を論じる本書において
言語にせよその他のさまざまな文化にせよ
西欧文化がその背景にある
左右対称の「シンメトリー構造観」を前提にするとき
オモテにでてこない見えないもの異質なものは
存在しないことになってしまうという
その「シンメトリー構造観」故に
人間はみな同じであり平等である
という人権思想も生まれ
「等質、等価な製品を大量に造り出」すことで
生活も豊かになった側面もあるのだが
その構造は「基本的に