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神秘学ポエジー【風遊戯】mediopos

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本を中心としたメディアを神秘学的な視点で読みながら「遊戯」していくシリーズ。
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2023年4月の記事一覧

石井洋二郎編『リベラルアーツと自然科学』〜藤垣裕子「思考の型とは何か/他分野をリ…

☆mediopos-3086  2023.4.30 二〇二二年七月7日に行われた 中央大学「創造的リベラルアー…

KAZE
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柄谷行人『力と交換様式』/エマニュエル・トッド・片山杜秀・佐藤優 『トッド人類史…

☆mediopos-3085  2023.4.29 「〈世界戦争〉が迫っている。」 あるいは「既に起こっている…

KAZE
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ミュリエル・ジョリヴ『日本最後のシャーマンたち』/中山太郎『日本巫女史』/セバス…

☆mediopos-3084  2023.4.28 一九七三年から半世紀にわたって 日本に在住しているベルギー…

KAZE
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小倉孝保『中世ラテン語の辞書を編む/100年かけてやる仕事』

☆mediopos-3083  2023.4.27 英国で二〇一三年末 準国家プロジェクトとして 『英国古文献に…

KAZE
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松岡正剛 千夜千冊 第三五一夜(2001年8月7日) 「中原中也 山羊の歌」(『…

☆mediopos-3082  2023.4.26 「松岡正剛」という名を知ったのは 雑誌『遊』の第Ⅱ期一九七…

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桜井哲夫『阿弥衆 毛坊主・陣僧・同朋衆』・一遍と時衆の謎 時宗史を読み解く』/河竹…

☆mediopos-3081  2023.4.25 一遍を始祖とする時宗は 謎のような宗派だ 興味は尽きない 南…

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1年前
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小鷹研理『からだの錯覚/脳と感覚が作り出す不思議な世界』

☆mediopos-3080  2023.4.24 わたしたちの「からだ」は 目に見える物理的な身体ではない 著者がここで使っている「からだ」という平仮名表現は 「さまざまなイメージに対して開かれて」いる 「頭の中にある「からだ」」もふくめて使われている 言葉を換えれば 「経験可能なイメージ身体」 とでもいえるだろうか 認知科学研究者である著者は 不思議な現象である「からだの錯覚」の謎を さまざまな実験を通じて解説している 本書で著者の実体験としてまず例示されている

國分功一郎『目的への抵抗』/ハンナ・アーレント『人間の条件』・『過去と未来の間―…

☆mediopos-3079  2023.4.23 本書は東京大学において行われた 國分功一郎による「哲学講話…

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若松英輔「連載 見えない道標12」(「群像」)/若松英輔『藍色の福音』/柳宗悦『…

☆mediopos-3078  2023.4.22 若松英輔の「群像」誌上の連載「見えない道標」の 2021年…

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村上春樹『街とその不確かな壁』/『世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド』…

☆mediopos-3077  2023.4.21 村上春樹の六年ぶりの長編小説 『街とその不確かな壁』は 一九…

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山尾悠子『迷宮遊覧飛行』/『夢の棲む街』/『仮面物語/或は鏡の王国の記』

☆mediopos-3076  2023.4.20 山尾悠子の初のエッセイ集成『迷宮遊覧飛行』には 二〇代のこ…

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高橋巖『神秘学講義』/『神秘学序説』/エルンスト・ブロッホ『希望の原理』

☆mediopos-3075  2023.4.19 高橋巖『神秘学講義』が その第五章に「ユングと神秘学」の章…

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レベッカ・ソルニット『暗闇のなかの希望 ――語られない歴史、手つかずの可能性 増…

☆mediopos-3074  2023.4.18 レベッカ・ソルニットが『暗闇のなかの希望』を 最初に刊行し…

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1年前
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柳父章『未知との出会い―翻訳文化論再説』/三ツ木道夫〔翻訳〕『思想としての翻訳 ゲーテからベンヤミン、ブロッホまで』

☆mediopos-3073  2023.4.17 柳父章は翻訳文化を論じる本書において 言語にせよその他のさまざまな文化にせよ 西欧文化がその背景にある 左右対称の「シンメトリー構造観」を前提にするとき オモテにでてこない見えないもの異質なものは 存在しないことになってしまうという その「シンメトリー構造観」故に 人間はみな同じであり平等である という人権思想も生まれ 「等質、等価な製品を大量に造り出」すことで 生活も豊かになった側面もあるのだが その構造は「基本的に