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神秘学ポエジー【風遊戯】mediopos

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本を中心としたメディアを神秘学的な視点で読みながら「遊戯」していくシリーズ。
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2022年1月の記事一覧

関川 夏央『現代短歌 そのこころみ』/中井 英夫『定本 黒衣の短歌史』

☆mediopos2633  2022.1.31 一九五三年 斎藤茂吉・釈迢空という 日本短歌界を牽引していた二…

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パスカル・キニャール『ダンスの起源』

☆mediopos2632  2022.1.30 本書は女性舞踏家であるカルロッタ池田の パフォーマンス公演「…

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増野 亜子『声の世界を旅する』

☆mediopos2631  2022.1.29 本書は民俗音楽学者の増野亜子氏が モンゴルのホーミーなど世界…

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大塚信一『哲学者・木田元/編集者が見た稀有な軌跡』・『河合隼雄 心理療法家の誕生…

☆mediopos2630  2022.1.28 大塚信一氏は岩波書店の編集者で 一九九七年から二〇〇三年まで…

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逆卷しとね「自由と不自由のあいだ/拘束をめぐる身体論」 第3回「個人認証と不審な《…

☆mediopos2629  2022.1.27 自己紹介や プロフィールの掲示は 社会的承認のための 一種の儀…

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「俳優の言葉。009田中泯 篇」 (「ほぼ日刊イトイ新聞」)

☆mediopos2628  2022.1.26 犬童一心監督による田中泯のドキュメンタリー 『名付けようのな…

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谷口 ジロー『歩くひと 完全版』

☆mediopos2627  2022.1.25 『歩くひと 完全版』には 映画監督の是枝裕和氏が初めて谷口ジローについて書いた 寄稿文が書き下ろしで掲載されているが そこで書かれているように その魅力は 「「取るに足りないもの」の前で立ち止まる」 ということだろう 「登場人物にその行動、そして風景に、 目的や目標、意味を、意識的に背負わせない」 ということ 時代に遅れないように 目先の目標や目的を追いかけ それらに追いかけられ続けるような そんな生を生きるのではなく

小川 真『きのこの自然誌』/高原英理『日々のきのこ』

☆mediopos2626  2022.1.24 きのこは不思議である きのこを知らないひとはいないだろうが …

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トリスタン・ガルシア『激しい生/近代の強迫観念』

☆mediopos2625  2022.1.23 トリスタン・ガルシアは著書『激しい生』で 近代の人間の生は「…

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グレゴリー・ベイトソン『精神と自然/生きた世界の認識論』・パオロ・マッツァリーノ…

☆mediopos2624  2022.1.22 グレゴリー・ベイトソンの『精神と自然』は その死の前年の一九…

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『感情の歴史 III 〔19世紀末から現代まで〕』

☆mediopos2623  2022.1.21 人には感情がある 「恐怖、喜び、嫌悪、悲しみ、怒り、驚き、恥…

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『新約聖書外典 ナグ・ハマディ文書抄』

☆mediopos2622  2022.1.20 「ナグ・ハマディ文書」は一九四五年 「死海文書」はその二年後の…

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ピーター・シス 『ピーター・シスの闇と夢』

☆mediopos2621  2022.1.19 本書は「ピーター・シスの闇と夢」展の図録を兼ね (2021年から…

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伊藤潤一郎「投壜通信」(新連載) (『群像 2022年2月号 講談社 所収)

☆mediopos2620 2022.1.18 ほかならぬ「私」に宛てられた言葉を 岸辺で手紙の入った壜を拾い上げるように受けとる 壜の中に入っている手紙は 「誰でもよい誰か」という不特定の人へではなく 「誰でもよいあなた」という 不定性の二人称へと宛てられ投ぜられたものだ 「誰でもよい」といっても その手紙の言葉は ほかならない「あなた」へと宛てられている 「誰にでも同じ意味をもつ言葉というイデオロギー」を 象徴する「論理国語」の言葉ではなく 「あなた」だけに届けら