マガジンのカバー画像

神秘学ポエジー【風遊戯】mediopos

1,223
本を中心としたメディアを神秘学的な視点で読みながら「遊戯」していくシリーズ。
運営しているクリエイター

2021年12月の記事一覧

篠田知和基『世界異界神話』

☆mediopos2602  2021.12.31 本書は世界の神話・伝説・文学を渉猟する 「世界神話シリーズ」…

KAZE
2年前
28

吉村 萬壱『哲学の蠅』/白川 静『文字遊心 』

☆mediopos2601  2021.12.30 狂気とはなにか 狂気とは異質なものへの逸脱であり 理性を否定…

KAZE
2年前
24

エドワード・エディンジャー『キリスト元型/ユングが見たイエスの生涯』

☆mediopos2600  2021.12.29 本書はユングの視点から キリストの生涯というドラマを解釈する…

KAZE
2年前
23

李禹煥『両義の表現』/メルロ=ポンティ『見えるものと見えないもの』

☆mediopos2599  2021.12.28 見ることは たんに光が物に当たり それが眼に入って網膜に映る…

KAZE
2年前
32

中沢新一「精神の考古学」/カルロス・カスタネダ『沈黙の力』

☆mediopos2598  2021.12.27 中沢新一の「精神の考古学」の連載がはじまった 中沢新一は「…

KAZE
2年前
45

山口 尚『日本哲学の最前線』/森岡正博+山口尚「【討議】未来の大森哲学」

☆mediopos2597  2021.12.26 哲学者の大森荘蔵が生誕一〇〇年ということで 『現代思想』で特…

KAZE
2年前
23

矢野利裕「近代社会でウケること/包摂と逸脱のあいだ」(『文學界 2022年1月号』)・中山元『わたしたちはなぜ笑うのか/笑いの哲学史』

☆mediopos2596  2021.12.25 Netflixで映画『浅草キッド』が公開されている ビートたけしの自伝的な物語の映画化である そのなかに印象的なセリフがある 幻の浅草芸人と呼ばれた深見千三郎(大泉洋)が タケシ(柳楽優弥)にいう台詞 「笑われるんじゃねぇぞ 笑わせるんだよ」 お笑いは 「笑われる」んじゃなくて 「笑わせる」 つまり「ウケる」芸をみせる そのウケることについて 矢野利裕「近代社会でウケること」 という論考がある 笑いに対する意識の変

古田 徹也『いつもの言葉を哲学する』

☆mediopos2595  2021.12.24 本書の「あとがき」で作者が記しているように 新型コロナ禍にお…

KAZE
2年前
32

福山知佐子画集『花裂ける、廃絵逆めぐり』/田中 徹『花の果て、草木の果て/命をつ…

☆mediopos-2594  2021.12.23 「花咲ける」ではなく 「花裂ける」である 花を描いた画は …

KAZE
2年前
18

高岡 英夫『完全版「本物の自分」に出会うゆる身体論』

☆mediopos-2593  2021.12.22 「ゆるむ」だけで 「本物の自分」に出会える とはいえないだ…

KAZE
2年前
24

國分功一郎・千葉雅也『言語が消滅する前に』

☆mediopos-2592  2021.12.21 国語を 論理と文学に 分ける発想がある 言葉を論理だけで と…

KAZE
2年前
32

清水高志「トライコトミー(三分法)、禅、アニミズム)」(奥野克巳×清水高志『今日…

☆mediopos-2591  2021.12.20 アニミズム的な思考や経験は 西洋の理性や科学知では 捉える…

KAZE
2年前
30

C・リンドホルム『カリスマ』

☆mediopos-2590  2021.12.19 本書『カリスマ』が刊行されたのは一九九〇年 邦訳は一九九二…

KAZE
2年前
28

セクストス・エンペイリコス『ピュロン主義哲学の概要』/J.アナス・ J.バーンズ『古代懐疑主義入門』

☆mediopos-2589  2021.12.18 ヘレニズム時代の重要な思想潮流では エピクロス派・ストア派とともに重要なのが 「古代懐疑主義」 その中心的存在は アレクサンドレイアのピュロンだが ピュロンはアレクサンダー大王のインド・アジア遠征に参加 その影響から懐疑主義は生まれたと思われる インドの懐疑主義といえば 釈迦の時代の六師外道のひとりサンジャヤ 釈迦の弟子である舎利弗もはじめその師のもとにいた 釈迦は死後の世界などについて言及を避け 「無記」という態