小袋くんの18枚
小袋くんの存在を知ったのは、2016年9月に発売された、宇多田ヒカルの6thアルバム『Fantôme』に収録された「ともだち」という楽曲がきっかけでした。当時、"人間活動宣言"として音楽活動を休止していた宇多田さんが8年ぶりのニューアルバムということで注目度が高く、ほぼ毎日このアルバムを聴いていた僕は、シンプルなビートと軽快なギターループによく馴染んだ、小袋くんのシルキーボイスが特徴的な「ともだち」の魅力に惹き込まれました。
2018年には、小袋くんのステージを、FUJI ROCK FESTIVALのレッド・マーキーという最高なステージで初めて拝むことができました。言葉少なめに、時に音源とは異なるアレンジを加えながら、淡々と曲をこなしていく小袋くんの姿に、”音楽を純粋に追求する職人”という印象を受けました。ライブ中盤に、フジファブリックの「若者のすべて」を歌うというサプライズがあったり、『分離派の夏』からのリード曲「Selfish」の伸びやかな声に沸いたりと、凝縮された50分のステージは一瞬で終わってしまいました。
2019年12月に突如リリースされた2ndアルバム『Piercing』では、全12曲32分という、Kanye WestとかFrank Oceanみたいなアプローチの傑作を届けてくれたり、2020年4月にリリースした宇多田ヒカルの「Time」では、プロデューサーとしてクレジットされたりと、小袋くんの活躍が加速していて、次は何をしてくれるんだろうという期待感が増すばかりです。
そんな僕の敬愛する小袋くんの楽曲やプロデュース曲をプレイリストにしてみたので、ぜひ聴いてみてもらえると嬉しいです。adieu(上白石萌歌)やiri、SIRUP、RIRI、環ROY、DAOKO、水曜日のカンパネラなどなど…。”えっ、この曲も小袋くんだったのか”ってなると思いますよ!
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