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【アルゼンチン育成サッカーのこと】所属チームの月謝事情


理事会の決定により、今月の月謝が29,000PESOになります。

チームのグループチャットより直訳


アルゼンチンはハイパーインフレで混沌としている。
何もかもが値上がりしていくので、相場が掴み切れない。
そんな中で、サッカーの月謝事情も記録しておきたい。

冒頭はチームのグループチャットに届いたメールの直訳。
2024年7月からの月謝の連絡。ちなみに今までは23,900PESO
とある月から5,000PESOのUPということになる。


こんな値上げが2~3ヵ月に一回のペースでやってくる。学校の授業料なども同様で、月の始めに決定事項として連絡がくるっていう仕組み。

2022年に初めてチームに所属した時の月謝は1,800PESOだった。最初の値上げで2,000PESOになったのをはっきり記憶している。


2年で約15倍の上昇ということになる。途中でチームの移籍をしているので一概には言えないが、そこまでチーム間に相場に差はない事を考慮すると普通なのかなとも思う。


月謝を支払ったレシートをコーチに送ってください。
支払いがない場合、試合に招集しないこともあります。

こちらもグループチャットより


こんな連絡も頻繁にある。月謝の未納については、選手に直接言及することはしないし、指導者たちも詳細を把握しているわけではない。
サッカーの選手と指導者という関係と、月謝の納付については別のものという認識なのかもしれない。

ただし、月謝が指導者たちのギャランティの原資だとすれば、当然のことではあるものの、選手のプレーに影響はさせたくないという思いと交錯しているのかもしれない。

グランドの事務局で支払うので、忘れることもあるのだろう。リマインドの意味での喚起と言えば親切なのだが、支払う気がない父兄も若干数はいるのだろうと推測できる。

試合を待つ選手たち


息子のチームでは、練習グランドの入り口にゲートができた。
自動改札みたいなもので、自分のカードを通して入場する仕組み。そこに月謝の未払いがあると入れないという仕組みもあるようだが、今のところ機能してはいないようだ。

練習の出席の有無もそのゲートでカウントしているらしいが、そもそもカードの忘れ物や紛失が多くて、そこまで機能していないのが現状(笑)。

仕組みを作っても、活用できないのがアルゼンチン。
インフレ以外にも、改善することがあると感じることも多い。


ちなみにUSドルで換算すると、2024年7月の月謝は20~23ドル。
インフレを考慮すると、USドルで記録する方が見返した時に役に立つことが多いのも、混沌としたアルゼンチンを象徴する自称でもある。


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