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ボクの消えた夏、

何年経ってもボクは変わらない。
"かもしれない"でしか君を判断出来ない。
当然、君に聞くことも出来ないのにさ、
巻き戻ってくれればいいのにな、なんて考えたりもするほどに。
キミはボクをわかってくれていたのにボクはキミを何もわかってあげられなくて、何も出来ないでいた。

カーテンからこぼれる夏の日差しとスマホ越しの君の声で目を覚ます。照れ隠ししながら"おはよう"なんて言う日々。
特に用もないのに外へ出た。
君の笑い声に耳を傾けながら、陽炎が揺れる道を歩いた。

夏になると思い出す。君の温度を忘れないように、

キミはボクを大切だと好きだと言ってくれた。
でも、ボクは幼くて、何も出来なくて。
そのせいでキミは"一人"を選んだ。

夏が終わる前にキミはボクの元を去った。
サヨナラって言葉さえ言えない寂しさ。まだ、ボクの気持ちをキミに伝えてない。
でも、イカナイデなんて言える立場じゃなかった。

友達なんかで終わりたくなかったな。
ごめんね、あの頃のキミへ

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