世に蔓延る、腐敗へ向かわせるコンテンツ【偏見】part 1

腐敗、という言葉の定義がそもそも難しいが、ここでは、
・人生を全うできなくさせるもの
という感じ。これでもだいぶ曖昧だが。

他の言葉だと、無気力を促進する、虚無感を生む、人生の時間を不必要に奪う、などがあるだろうか。

本質的には脳に関する部分で、何かしらの衰弱や劣化が行われているという理解でいいと思う。

そういったものが、ついこの10年くらいの間で世界にあっという間に蔓延してしまったという話なのだ。

そして、それに対して自分含め気づいていない人間が非常に多いというのが悔やまれるところである。

それらコンテンツを紹介するにあたり、ある程度偏見というか、根拠が弱いようなものも含まれるかもしれないので注意いただきたい。

1. SNS

まず真っ先に思いつくのはこれだろう。これが台頭する前、コミュニケーションの手段は電話や手紙だろう。いつの時代の話やねんと思うかもしれないが、つい20年前まではこれらが標準であった。携帯電話が流行し始めたのが15年近く前だろうか。
で、メールが普及し、ラインやメッセンジャーなどのチャット型が普及。

これらは間違いなく私たちの日常に変化をもたらした。すばやく端的にコミュニケーションをとれるので、便利になったという見方もできる。

ただ、一方で、コミュニケーションという脳の機能が占める割合が大きくなってしまったのではないか、と思う。

要するに、常に人とつながっているような感覚が標準というか、少なくとも一人で何かしたいという欲求は少なくなったのではないか。

何か作業をしていても、ラインの返事が気になる、ツイッターでのあの人のつぶやきが気になる、みたいな感覚は10年前くらいまではなかったわけで。明らかに脳の一部分の配線がアレンジされていることが言える。

脳がいい方向に変わるなら問題ない。が、しかしこの再配線はどうだろうか。

常に人とつながっている感覚、というのは、あくまで脳の錯覚であり、実際に人と話しているわけではない。これはある種、アルコールや薬物に似た性質を持っていると思う。
この感覚には満足の行き先がないのだ。何人とつながっている感覚あるからもう安心、今後一切人とのつながりいらないよーみたいにはならないだろう。

この脳の錯覚があるがゆえに、現実との落差によって孤独感に苛まれ傷心する人間が後をたたないという。

アヘン戦争時の清民が一斉に虚無感に陥ったのによく似ている。

2. ショート動画サービス

これはかなり最近のトレンドというか、ついここ数年の話。まさに今が黎明期と言ってもよい。

TikTokやYouTubeでは、ユーザーに対して1分にも満たないような短い動画を、見たいコンテンツを推測して自動的に再生するというサービスが提供されている。

まぁ、この文章を見ただけで、個人的にはもう明らかに毒性があると思うのだが。

自分もトレンドに対してある程度知見がありたいと思ってはいるので、TikTokとYouTubeショートを使用してみた。

この時の第一感が『興ざめ』、そしてこれらのサービスが自分たちの世代で人気を博している事実を想起した瞬間に悪寒を発した。

自分がみたのは見たこともない人間が、聞いたことのない音楽に合わせて、見たくもない踊りをする動画や、早口で何かよく分からないことをしゃべる動画だった。

そこに起承転結、流れのようなものはないし、主張の枝葉もない。ただ人間が、人間らしくないのを観察するだけなのだ。

情報化社会の弊害だろうか。自分たち20代前後で、とにかく早くコンテンツを消費する集団をZ世代と呼ぶそうだが、彼らは情報化によって脳が改『悪』されてしまった代表例なのではないだろうか。

情報というのは本来、幹があるとしてそれらを支える枝葉があって初めて意味を持つ。枝葉が他の情報と連結し、脳の中で咀嚼されて森を形成する。その過程で知識として吸収され、脳は育まれてゆくのだ。

1分程度で吸収を行うまでに至るのだろうか。素通りして排泄まで行ってしまうように思えるのだが。

まぁそれは正直個人の感覚の域を出ない。

本当に問題なのは、自分で選ぶ意志が介在しないということだと思う。

一方的にサービスから情報を与えられ、そしてそれがたまたま面白いと思えるものであれば脳で快楽物質が分泌され、脳が再配線される。
そう、意志を弱め、もっと動画を見るような脳へと。

人間の行動源には意志がある。これが衰弱すると、人間は人間でなくなり、霊長類の動物以下となる、と思っている。知的生命体である人間にとって、脳の機能は唯一の取柄である。

3. 無料で見られるエロティックコンテンツ

人間の脳みそを最も分かりやすく破壊しているのはこれだろう。

数十年前までは、エロティックなものを手に入れるのは相当なハードルがあった。書物にしても、子供では手に入れるのは難しいし、何よりお金がかかる。当時は実際に人と触れ合うことでエロティックに対する好奇心を満たすのが普通だった。

数十年前に、映画という形でエロティックは浸透し、そこから有料のビデオとして、そして近年では無料で大量のコンテンツを入手できるように変わった。

ここで考えてほしい。エロティックコンテンツは、人間の三大欲求の一つ『性欲』に直接関わる部分であり、これを有料にしても、コンテンツを生む側は死ぬほどもうかるはず。

なら、どうして無料になったのだろうか。私は、ここに闇が潜んでいると思っている。

これは原理としてはアヘン戦争と同じなのだ。アヘン戦争はイギリスが植民地のインドで薬物を大量に生成して、中国に安くばらまくことで、清の人間を一気にダメにして、結局戦争で勝利した。

今回のケースでも、ある国家もしくは組織が、意図的にエロティックコンテンツをインターネット上に無料でばらまいたのではないか。
そして庶民の脳を改変させ、組織の力を相対的に向上させる狙いがあったのだとしたら。

自分は陰謀論は嫌いだが、今回ばかりはこれしか筋の行く話がないのだ。
無料エロティックコンテンツは、人間の脳を破壊するためにばらまかれた兵器といって差し支えない。


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