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Alexithymia

Alexithymia

雑然とした部屋のどこにしまった
あれ そういえば何を探していたんだっけ?

部屋の片隅 埃かぶった無数の瓶
日に焼けて磨耗した古いラベル

その文字は読めない
中身は分からない
どれだけ そして何を失くした?

どこか遠くで誰かが泣いた
それが僕だとまだ気づいてなかった

不干渉を貫いた
俯瞰しようと努めていた
不干渉
不感症
不完全な、

指の隙間から零れ落ちて
その度何かが変わってしまった

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神様の話

神様の話

隣の芝を抜いては燃やす
絵描きは青に取り憑かれている
蒐集家はまだ持ってない物の数を数えて
今日も一日を終える

心臓を失くした人形たちは
代わりになる物を探す
喪失それ自体が命の価値と
詩人は知ったような口を利いた

痛むかい?
紛れもなく君の痛みだ

奪い合った椅子は朽ち果てた
どちらが正義か決めずに
神は死んだ

性器の発明
欲望の装置
スイッチを入れたのは誰だ

寝ている間に
言った覚えの

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the girl is insomnia

the girl is insomnia

綺麗だったね
世界が君の中で終わった
嫌いだった朝焼けさえ
綺麗だったね
そう、あの日は

夢見て 落として

「もう私は夢を見てはいられないの」
開け放たれた窓
空っぽの部屋
カーテンはゆれて ゆれて

「生命線をリセットして
朝に還るわ
始まりも終わりもない
今日にはもう飽き飽きだわ」

溺れて 白昼夢
溶けてゆく

「生命線をリセットして
朝に還るわ
始まりも終わりもない
今日をもう終わらせ

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世界の終わりを見た花火

世界の終わりを見た花火

見上げてみたって 星なんてろくに見えやしない

汚れたのは世界か 僕らか

向こう岸に浮かんでいる町の灯りは

海の中に影を落として

僕らを笑っている

それでも 今日はいつもより

星がたくさん見えたんだ

想像と創造

僕らも夜空に星を放った

打ち上げ花火が照らした

世界も 君の横顔も

いつか終わる日が来るのなら

僕はせめて覚えておこう

この火薬の匂いを

見上げたところで 数秒後

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