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前頭葉について

脳は部位によって、さまざまな機能に分かれています。今回は脳の一部分である、前頭葉についてお話ししたいと思います。

前頭葉とは?


前頭葉とは、おでこから頭のてっぺんにかけて左右1対にある大脳皮質の一部分です。前頭葉の働きで特に重要なのが、運動に関する部分と適切な行動を起こすことに関与する部分と言語に関する部分の3つです。
Brodmannというドイツの学者は脳の部位を細胞構築などに基づいて52個に分類しており、脳の各部分に番号が割り振られています。Brodmannの脳地図については別の記事で解説する予定です。

運動に関する部分

運動に関する部分は、一次運動野・運動前野・補足運動野という3つの部分から成り立っています。一次運動野は運動の中枢で、Brodmannの4野です。右側の一次運動野が左側を、左側の一次運動野が右側の運動をつかさどっています。ここから、錐体路を通って、延髄交叉で逆側に向かい、骨格筋に伝わることで手足などを動かすことができます。一次運動野の中では、脳の部位と体の部位が対応しており、外側が足や体幹、内側が顔や首、上肢といったようにならんでいます。
補足運動野は一次運動野の前にあり、Brodmannの6野に相当します。この部分は複数の関節にまたがる複雑な運動に関連しています。また、運動の開始といった指令を一次運動野に伝えるので、ここが障害されると、自発的に手足を動かさなくなったり、左右の手の協調性に問題が起きたりします。
運動前野は、補足運動野の前にあります。わかりやすい例では、赤信号を見て止まるといった、外からの視覚的な情報をもとに、行動する機能を司っています。
また前側の運動前野では、手や口で物体をつかむことに関連していており、対象物の特徴によって、手や口の形状を変化させる過程に関与しています。補足運動野と合わせて高次運動野ともいいます。適切な行動を起こすことに関与する部分です。

続きは脳プロブレムサイトに掲載しています。


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