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紡ぐ。

「衣食住」

人間が生きていく上で最低限必要な3つの行為に「衣食住」があります。この3つを自分自身で賄う事ができたら暮らしが楽になるのではと、常日頃妄想に耽っています。

「モノ」がそこら中に溢れている時代です。
自分好みのものがなかなか見つからなかったり、買ってみたけど大して必要ではなかったり。そんな後悔をする事が多々あります。
私は決まった職に就いておらず時間がたっぷりありますので、最近は買うより作ることを心がけています。

今はアルバイトしながら、

「衣」アパレルショップで購入。
「食」畑を借りて食べ物を作る。
「住」家賃4万のアパートに住む。

こんな感じで生活してます。
「食」に関しては、現時点では全て賄えてはいないけど、今年の春から野菜の栽培をはじめ、秋頃に収穫開始です。「衣」の部分では、最近編み物(マフラーやセーター)をはじめました。
問題は「住」です。

いつかは「私の家」が欲しい。
しかし、家を買うのは勿論のこと、一から作るにしても土地がない。かといって、この先ずっと賃貸のアパートに住むわけにもいかない。

どうしようと考えていた矢先に、
「10年近く空き家になっている民家がある」というお話を頂き、「やります!」と即答しました。

人生何が起こるかわかりませんね。

建築系の専門学校に通っていたので、実践経験はありませんが、ある程度の知識はあるので、自分たちで改修をしてみようと考えました。

そこで、「どういう家にしたいか」を考えたときにただ自分たちが住むだけだと、将来また同じように空き家になってしまうのではないか。そうだとしたら、そこに住む意味があるのか。どうしたら意味のある「住まい」になるのか考えました。

暮らしを引き継ぐ。紡ぐ。

例えばおじいちゃんやおばあちゃんから家を引き継いだとします。現在の生活スタイルと建物が合っていないため使い方がわからないと思うんです。

ただ 「引き継ぐ」だけでは、空き家問題は解決しないと思いました。
「家」には住んだ人の癖や、経験、体験、そこにはたくさんの「記憶」が詰まってます。

私は家には「継ぐ」より「紡ぐ」という言葉の方が合っていると思います。

「紡ぐ」という言葉には、「歴史」「幸せ」「思い出」「人生」「経験」などをつなげる
という意味があります。

もともとは、「紡ぐ」の「紡」は「糸を作り並べていく」ということ。

糸を紡ぐように、与える人がそこで学んだ知識や経験や暮らし方を次の世代にきちんと伝え、理解してもらう。

その中にはもちろん、今の時代の生き方や暮らし方に合わない部分もあるかと思います。

次は、貰う人が新しい暮らしを作る番です。今の時代の生活にあった暮らし方、「記憶」を作りあげていく。そして次の世代に紡いでいく。

そうやって、知恵や経験、体験、匂い、思い出などのそこに暮らしていた人の「記憶」を絶やすことなく紡いでいける世の中になればいいなと心の底から願ってます。

これから、少しずつ改修をして「住」を作ります。改修の過程をnoteに更新していこうと思います。

この家の敷地内には畑もあるので、作った野菜の販売や野菜作りの体験ができるようなスペースも作りたいと考えています。

できるだけ自分たちで施工していきたいと考えてますので時間はかかると思いますが、
楽しみながら作業していきます。


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