モンテディオ山形 定点観測 第2節

試合前情報

 Awayの山形は、初の開幕連勝を狙う。CBの熊本が初戦で怪我し、全治8週間の発表。新加入の西村と野田のCBコンビでどう対応できるか。また、前線は前節良かったイサカ、デラトーレを軸にポゼッションサッカーを展開できるか。アウェイ4連戦の2戦目。勝ち点を積み上げてホームを優位に進めたい。

Homeの千葉も前節アウェイで長崎に勝利。前線の小森と呉屋のコンビが武器。

フォーメーション




試合内容

山形は前節とメンバー変更は、右CB怪我の熊本に変えて西村。それ以外は変更なし。

ボールをつなごうとする山形と千葉のプレスの掛け合い。ただ、千葉もむやみに行くのではなく、山形の中盤の藤田と南に入るパスCBからのパスと左の小野からのパスが入るタイミングでのプレスが目立つ。
5’ 左SB小野へのプレス、15’右サイドでの藤田へのプレス と立て続けに狙われ、シュートチャンスを作られる。両CBのカバー、後藤のセーブがあるも危ういところはあった。野田のフィードから右サイドのイサカへのパスも4’に入るなど少しは形が見えるも、野田のフィードしか無かったので、パスのみの選択肢が狙われ続けたのかと思う。千葉のプレスのスピードも速く、てこずっていた。

ここで失点シーン。
18’千葉のプレスで右サイドの南の縦パスがカットされ、千葉の9呉屋に充てて41小森が中央からゴール左前にドリブルでもっていき、左足でゴール右隅にゴール。
このシーン、縦パスがカットされるピンチになりやすいシーンで、千葉のうまいつなぎもあり、小森に単独でもっていかれた。小森のドリブルのシーンでも藤田が全く体を寄せきれず、小森の体の強さ、シュートの積極性に負けてしまった。
ここは、
当然、パスカットシーンもそうだが、一点覚悟のシーンなのでせめてPE前でのファールをするなど止めてほしかったところである。

ここから千葉もペースを落とし始めて、山形がボールをつなぐシーンが増えた。特に右サイドの川井が開き、藤田、後藤と絡み、イサカが下がってパスをつなぐなど可能性を感じるシーンがあった。特に21’の川井が上がってスパースにイサカが下がり、ワンツーで抜けるシーンは素晴らしかった。
その後、右サイドをワイドにすることでスペースを作り、イサカの個人技で打開していく流れに。
44’左の南が相手のMFの前に抜け、前を向き、右サイドに大きくナイスフィード。イサカが右サイドで24矢口と1対1.大きなストライドで全力で簡単にいかず、詰めさせない程度のスピードをキープして、PEに侵入し、右のニアの上を右足でぶち抜く。同点に追いつく。
イサカの1対1の強さを生かし、さらにスピードをおとりにスペースを作り、右足でズドン。これが出来たら、今後もっとドリブルでの仕掛けも有効になりそう。
ハーフタイム前に同点に追いつくいい展開に。
前半は、90%が右サイドからの仕掛けという徹底ぶり。相手の左SBがそれほど対人が強くなかったので猶更イサカと川井で仕掛けた展開に。
このまま後半へ

後半は左SB小野が高めの位置を取るようになり、試合に入ってきた。少し、前半の千葉のプレスに押されていた印象だったが、後半の入りで高めだったり、少し中目に入りだしたところで左の加藤との距離も近くなり、加藤の持ち出しが多くなる。
特に55’の加藤のロングフィードからイサカへ。イサカがワントラップからPEに侵入して足をかけられたと思いきや、ノーファール。J2はVARが無いため、ここは無し。
しかし、いい左からの展開。左でつなぐことで小野、南、CBの野田のロングフィードが活きてくる。

61’ 待望の追加点。左の中盤でカット。ここも左の加藤と南野のプレスが活きてくる。そこから加藤が持ち出し、左に流れたデラトーレへ。デラトーレは足元がうまい。右足でファーサイドの隅に狙いすましたゴール。逆転

このゴールから流れは山形に。後半はじめよりも高い位置でパスをつなげている。
70’千葉が3枚交代
70’千葉がCBと入れ替わり、フリーでシュート打つも同党がナイスセーブ
ちょっとSB、ボランチに疲れも出始め、ボールの回しがずれ始める。
これは前節もあったが、ここでのパスミスは失点につながる。
71’山形3枚代え
中盤2枚代えたことで運動量も出てきて、前線に押し込む時間が増えてきた。
82’CKから追加点
デザインされた右Ckから小野が1本ショートコーナーを挟んで、クロス。チアゴアウベスが頭で合わせ追加点。
放送で実況も行っていたが、おそらくデザインされたプレーでコーチ陣も喜びが上がり、一つ武器が出来た。
小野の左足は計算できる武器。イサカの右のクロスもパンチがあるが、小野の左足は今年の武器になると。
90’山田を入れて締め。

所感

アウェイで1-3。連勝スタートは最高の形。
前半の初めは千葉のプレスに苦しんだが、右サイドで押し込むいい流れができ、少ないチャンスをイサカ、デラトーレが決め切った。決定力という面で良いFWの働きが千葉との明暗を分けた。
また、後半途中からは小野、加藤の左サイドが前目に出てこれたことでまた違う形を作れた。ただ、今後磐田や清水といった個人のクオリティがあるチームとの対戦のときにどういった攻撃ができるか。1対1を封じられたときにどう枚数をかけていけるか。

また、ボールをつなぐときにボランチ2枚と後藤があまり前を見ないところが気になった、もう少しパス以外の選択肢を見せるともっとパスをつなぎやすくなるのかな、と感じた。

しかし、Awayでの2連勝は素晴らしい結果だし、ここでの勝利に勢いをつけたい。


次節

3/4(土)14:00~ 磐田 VS 山形 (ヤマハスタジアム)


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