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NFTで購買履歴のスコア化:「デジさと」から見る未来の消費行動の在り方

消費者の購買履歴をスコア化することは、ブロックチェーン技術を利用した新しいトレンドです。株式会社ICHIZEN HOLDINGSが最近リリースした「デジさと」は、この概念を具現化したサービスです。

ブロックチェーンとNFTの利用が普及するにつれて、私たちの消費行動はますますデジタル化され、透明性が高まります。「デジさと」のようなサービスは、この新しい時代の先駆者として、私たちがどのように買い物をし、どのように社会に貢献していくのでしょうか?


「デジさと」の概要と機能

「デジさと」は、NFTの購入履歴をブロックチェーンで記録し、それに基づいてユーザーの行動をスコア化するサービスです。このサービスは、個人の貢献度や地方への影響を可視化するために設計されています。具体的には、ふるさと納税関連のNFTが日本地図上でスコア化され、視覚的に表示されます。
現在、デジさとはイーサリアムチェーンで発行された86種類のNFTに対応しています。これらは日本全国の様々な都道府県から発行されており、地方創生に貢献しています。ユーザーは自分のウォレットにある対応するNFTを通して、自身の貢献度をスコア化して見ることができます。

「デジさと」のスコアリング

私自身、過去にふるさと納税関連のNFTを購入した経験があります。デジさとに接続してみると、私のスコアは11点でした。

このスコアは、寄付した場所とそのNFTに応じて算出されます。このようなスコアリングシステムは、個々の行動が可視化される新しい時代を象徴しています。

ブロックチェーン技術を活用したNFT保有メリット

ブロックチェーンを活用することで、透明性が高まり、消費者の行動がより明確になります。NFTを購入することには、このような新しい形のメリットがあります。消費者は、自分の購買行動とそれによる貢献をはっきりと示すことができます。
ICHIZEN HOLDINGSのリリースによると、「デジさと」は新しい信用基準を創り出し、”善い人が得をする世界”を目指しています。これは、消費者行動の新しい側面を開き、個人の貢献を評価する新しい方法を示唆しています。

「デジさと」が切り開く、善行のスコアリングとその応用

普段から善い行いをしている人には、デジさとを通じてスコアが蓄積されます。このスコアは、今後資金調達や銀行からの借り入れ、さまざまな認証取得時の優遇など、多方面で利用される可能性があります。NFTを介しての貢献活動が、異なる形でのメリットとなって返ってくるわけです。デジさとは、こうしたメリットを生み出す新しい仕組みを構築していきます。

スコアリングの多様な応用例

デジさとのスコアリングは、今後様々な形で応用されることが予想されます。例えば、ゴルフマップやサウナマップなど、趣味や嗜好に関連したNFTを用いた活動の可視化が考えられます。これにより、個人の趣味や興味の領域に関する情報がスコアリングされ、個人のプロフィールとして表現されるようになるでしょう。

デジさと以外にも、ブロックチェーンとNFTを活用した類似の取り組みが増えています。AI技術との融合により、ブロックチェーン上のデータから個人や組織の特性を予想することも可能になるでしょう。ウォレットを通じた購入履歴の記録は、逆にメリットとなる時代が到来しています。

まとめと今後の動向

日本ではまだweb3ウォレットの所有者は少なく、日本人口の0.1%未満のレベルです。一方で、web3ウォレットを保有することやNFTを利用することの大きなメリットが明らかになれば、一般化するはずです。
例えば、NTT Digitalが開発するweb3ウォレットや、マイナンバーカードを土台としたマイナウォレットなど、NFTの利用ハードルを下げる開発は続いており、これによりウォレットの普及やNFT購入の動機が増加することが期待されます。

ふるさと納税は、NFTとの融合によってさらに進化しています。農業を始めとする様々な分野でのNFT化が進む中、私も農業関連のNFTに注目しています。NFT市場の拡大と共に、新しい農業の未来を創造することが可能です。「デジさと」のような新しいサービスは、これからも続々と登場することでしょう。私たちは、これらのサービスをウォッチし、新しい使いどころを探っていくことが大切です。今後の展開に注目しつつ、ブロックチェーンとNFTの可能性をさらに探求していきましょう。
今回も最後までお読みいただきありがとうございます。

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