チケミーで初のNFT発行! 農業web3コミュニティでのイベントチケット販売の挑戦
初めて「Ticket Me(チケミー)」というサービスを使ってNFTを発行しました。チケミーは、イベントチケットをNFTとして販売できるプラットフォームで、2022年6月からサービスを開始しました。
今回は、チケットNFTを発行して得た経験や、発行して気付いた利点や課題を紹介します。
Metagri研究所の2周年イベントでNFTチケットを発行
私は現在、農業web3コミュニティである「Metagri研究所」を運営しています。
今回、Metagri研究所の2周年イベントとして、4月21日(日)に「オンライン雪室ツアー」を開催することになりました。このイベントでは、新潟県上越市安塚の「耕太郎農園」を営むしだれ桜さんとコラボレーションし、オンラインで参加する体験チケットをNFTで販売することにしたのです。
チケミーの使い勝手と課題
チケミーでNFTを発行するプロセスは比較的簡単で、イベントの概要とタイトルが決まっていれば、サービス内のボタンを選択して内容を入力するだけです。一般的なNFT発行よりもハードルが低いと感じました。
また購入者としてもMetamaskのようなweb3ウォレット無しでもNFTを購入できるので参加ハードルが低い点が利点です。
ただし、チケミーにはいくつかの課題もあります。
プラットフォームの規模
チケミーの月間ユニークユーザー数は、2022年6月時点で1万人強と少ない
比較対象のPeatixは830万人以上のユーザーを抱えている
NFTの管理
コントラクトIDの問題として、チケミーで発行する全てのNFTが同一のコントラクト内に収められてしまう
メールアドレスで登録した場合、自動生成されたウォレットでNFTを管理できない
メタマスクを使用すれば、NFTを自身のウォレットで管理可能
イベント内容の変更
NFTは同一コントラクト内で発行されるため、発行後はイベント内容の変更ができない
オンラインイベントにはあまり向いていない
NFTコントラクトIDの問題点
特に、NFTコントラクトIDの課題についてはNFTの良さを打ち消してしまうリスクがあります。
具体的には、チケミーでNFTを発行すると、全てのNFTが同一のコントラクト内に収められます。つまり、他の発行者が作成したファンパスやイベントチケットのNFTも、自分が発行したNFTと同じコントラクトIDを持つことになるのです。
これは、特にDiscordコミュニティとの連携において問題となります。特定のNFTホルダーにサービスを提供しようとしても、同じコントラクトID内の他のNFTも対象になってしまうリスクがあるのです。そのため、チケミーで発行したNFTをDiscordと連携させるのは難しいと言えます。
オンラインイベントとNFTの相性
さらに、オンラインイベントとNFTの相性にも課題があります。
NFTの情報変更不可
NFTを発行した後は、日付や概要欄の記載文言を変更できない
変更が必要な場合は、運営者に連絡するしか方法がない
オンラインイベントのリンク共有
ZoomなどのオンラインイベントのリンクをNFTホルダーに限定して共有する機能が弱い
情報到達の不確実性
NFTホルダー向けの一斉通知の方法で情報を伝えるしか術がない
NFTホルダーがチケミーのメールマガジンをきちんとチェックしてくれるかどうかが不安
つまり、オンラインイベントを実施する際には、NFTホルダーへの情報伝達に不安が残るのです。この点については、4月21日のイベントを通じて、具体的な課題を見極めていきたいと考えています。
チケミーの可能性と課題
チケミーを使ってNFTを発行した経験から、プラットフォームの可能性と課題が見えてきました。
手軽にNFTを発行できる点は大きなメリット
一方で、コントラクトIDの問題やオンラインイベントとの相性には課題がある
今後のイベント運営を通じて、さらに理解を深めていく必要がある
とは言っても、チケミーはサービス開始から2年弱しか経っていないため、現時点でのユーザー数は少ないものの、今後の市場拡大には期待できます。NFTを活用したイベントチケットの販売は、まだ新しい分野であり、チケミーのようなプラットフォームがこれから重要な役割を果たしていくでしょう。
イベントへの参加のお願い
最後になりますが、4月21日に開催される「オンライン雪室ツアー」のNFTチケットを、チケミーで発行しています。参加費は500円です。
このイベントを通じて、チケミーの可能性と課題をさらに探ってみたいと思います。皆さんのご参加をお待ちしております!
まとめ
チケミーを使ってNFTを発行した経験から、サービスの使い勝手や課題について理解を深めることができました。農業Web3コミュニティでのイベントチケット販売にNFTを活用することで、新しい可能性を探ることができそうです。今後も、チケミーのようなNFTチケット販売プラットフォームの動向に注目していきたいと思います。
以前、チケミーのオフラインでの活用や技術に関する考察を紹介しています。チケミーのサービスを詳しく知りたい方は併せてお読みいただけると幸いです。
今回も最後までお読みいただきありがとうございます。
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