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新しい農業戦略としてのAI技術の活用事例

今回は、書籍『AIと競争する新時代の農業戦略』の出版を記念したブログの第4弾「新しい農業戦略としてのAI技術の活用事例」をテーマに、農業×AI技術の具体事例を紹介していきます。
具体的なAI技術の農業への活用事例を二つの視点、つまり「コスト削減」と「高付加価値」に注目しながら紹介しています。船橋でのなし農家の事例を通じて、AI技術がどのように実際の農業現場で活用できるのかを具体的に示していきます。

今回の内容は音声でお話した内容を抜粋して紹介しています。
併せて音声も聞いてみていただけると幸いです。

Chat GPTを使った販売用ウェブページ作成の例

私自身が船橋の梨農家となり、ChatGPTを使って販売用のウェブページを生成する具体例を紹介しています。具体的な梨農家の情報、つまり農園の情報や品種情報などを入力した上で、販売用ページの作成をAI技術を活用しました。

驚くべきことに、ChatGPTはHTMLコードで梨の販売開始の情報を生成しました。その時間、たった30秒です!
このコードをWordPressのようなウェブサイト作成サービスに入力するだけで、誰でも簡単にウェブサイトを作ることができます。

また、ChatGPTはSNS投稿などのコンテンツ生成にも利用可能で、時間と手間を節約しながら質の高い発信活動を行うことが可能です。

高付加価値のブランディングにChat GPTを利用する例

第二の事例として、高付加価値のブランディングにChatGPTを利用する方法について説明します。農家がその農作物を作る際の思いや、その商品の特性などをChatGPTに入力することで、魅力的なストーリーやキャッチコピーを生成することが可能です。また、AI技術を使えばレシピ案も作成可能で、これには別のAI、BingAIを使用しています。BingAIは、特定の食材に対するレシピを画像と一緒に出力します。

鮮やかなレシピ写真

これらのAI技術を活用することで、農家自身のブランディングや消費者への情報発信が格段に容易になり、生産者と消費者の間に新たな価値を生むことが可能となります。
この新しい農業戦略は、一般的には手間と時間がかかるとされるブランディングやマーケティング活動を、AIの力を借りて容易に、かつ効率的に行うことを可能にしています。特に、地方の小規模農家や新規農家など、従来は大手企業に比べてリソースが限られていた場合でも、AIを活用することで自身の商品を効果的にPRし、さらなる販売拡大を実現できます。
さらに、これらの技術は農業に限らず、他の産業や領域でも応用可能です。特に、商品やサービスの魅力を伝えるためのストーリーテリングや、消費者とのコミュニケーション強化など、消費者の感情や認識に働きかけるマーケティング手法においては、AI技術の応用範囲は広がりを見せています。

まとめ

今回は、新しい農業戦略としてのAIの具体的な活用事例について深掘りしました。AI技術、特にChatGPTとBingAIの活用によって、農家自身のブランディングや消費者への情報発信が格段に容易になり、これまでにない価値創造が可能になっています。

以上のような事例を通じて、AI技術の活用が農業に新たな価値をもたらすことが明らかになりました。農業に限らず、自身の仕事にどのようにこれらの生成AI技術を取り入れることができるかは、非常に参考になると思います。新しいAI技術の活用方法を見つけて、新たな価値創造のきっかけにしてみてください。
6月22日(木)20時~はセミナーも開催予定ですので、ぜひご参加いただけると嬉しいです!

次回は第4章「これからのAI時代に重要な考え」を紹介していきます!
今回も最後までお読みいただきありがとうございます。

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