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フィジタルNFT~宿泊と盆栽をNFTを掛け合わて楽しむ~

最近、少しずつ聞く機会が増えた「フィジタル」。
これは、「物理的(フィジカル)」と「デジタル」の二つの言葉を組み合わせたものであり、物理的な現実とデジタルの世界を結びつける新たな形態を指します。
そんなフィジタルにNFTを掛け合わせる「フィジタルNFT」の取り組みが増えています。

私が昨年より実行している農産物とNFTのセット販売は「フィジタルNFT」の一つと言えます。

今回は、農業以外の分野において、フィジタルNFTの取り組み事例を紹介していきます!
ぜひ、NFTとリアルな体験を掛け合わて、非日常感を味わってみてはいかがでしょうか?

宿泊権×NFTの事例: MikoSeaの高額宿泊チケット

日本では、新たなフィジタルNFTの形態が既に現れています。
例えば、MikoSeaというサービスが発行した宿泊券NFTは、リゾート地域の宿泊券をNFTとして売る新たな形態を示しています。
MikoSeaは、支援型NFTの発行からスタートしたプラットフォームです。
沖ノ島や熱海などのリゾート地域の高額宿泊券をNFTとして販売するサービスもスタートしています。
その価格は、沖ノ島での2泊の体験が44万円など、一見すると驚くほど高価です。しかし、これは確かにVIP向けのサービスであり、その特別な体験を提供することにその価値があります。

MikoSeaの取り組みは新しいものではありません。過去には、Not A Hotelのサービスが宿泊権を47年分販売するという事例がありました。これは、1枚円あたり100万円から200万円ほどの価格感で、47年間にわたり、年に1回ずつ泊まれるという新しいコンセプトでした。しかし、その高額な価格から、一般の人々が購入することは難しいものです

今回のMikoSeaの宿泊NFTについては、転売が可能であるとされています。しかし、登録してみたところ、基本はプライベートチェーンであり、OpenSeaのような大きなの流通市場で売ることは難しそうです。
そのため、二次流通というのは難しいのではないかとの感触があります。それにもかかわらず、このプラットフォームの主な目的は、泊まる人が直接購入することであり、転売目的で購入する人は少ないと思われます。
しかし、まだその汎用性や多様性には課題があるようです。

現状、NFTで宿泊権を買う理由がまだ十分に明らかになっていません。今後は、宿泊NFTが鍵の代わりになったり、そのNFTを持っていたら別の場所で割引券に使えたりといった汎用性があれば、広く普及する可能性があります。現在のところ、これはニッチな市場を狙った高単価な商品であり、VIP向けの特別な体験を提供することが主な目的となっています。

盆栽×NFTの事例:リアルな盆栽園とパトロン

パトロンNFTを掲げた盆栽をテーマにしたプロジェクトは、NFTの持つ価値を現実世界で体験する新たな取り組みです。

このプロジェクトでは、特定の盆栽の成長と仕上がりをサポートし、結果としてその盆栽が一流の展示会に出展されることを目指します。

このプロジェクトの特徴は、パトロンとして参加する人々がNFTを受け取り、それがコミュニティへの入場券となる点です。さらに、パトロンのランクによって、特別な顕彰や優遇を受けることが可能です。つまり、支援額やパトロンとしての関与度合いにより、異なる恩恵を受けることができます。

NFTを持つ人が実際に高松市の盆栽園を訪れ、その場でNFTの価値を体験することが可能です。これは、フィジタルNFTがこれからどのような方向に進化していくかを示す一例と言えるでしょう。

NFTホルダーへの特典もどんどん拡充されてきて、これからの取り組みが楽しみです。

フィジタルとリアルの結びつきと重要性

フィジタルNFTの可能性は、デジタルとリアルを結びつけることにより、さらに大きく開かれます。NFTは、デジタルな価値を物理的な現実世界に持ち込むことができる新たな道具であり、その価値は現実世界で体験することにより、さらに深まる可能性があります。フィジタルNFTは、この新たな可能性を追求し、デジタルとリアルの世界を繋ぐ新たな形態を模索しているのです。
ぜひ、NFTをきっかけに新たな体験を味わってみてはいかがでしょうか?
今回も最後までお読みいただきありがとうございます。

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