見出し画像

自前で書籍を出版する難しさ:Metagri物語の舞台裏

今回は、”自前で本を創る”という道のりの奥深さを共有します。
「Metagri物語」という、2年にわたるコミュニティの歴史を1冊の漫画に凝縮したものですが、このプロセスは我々の創造性と忍耐力を試す試練でした。
AmazonのKindle ダイレクト・パブリッシング(以下、KDP)が提供するような電子書籍やペーパーバックの出版と対比して、新たな挑戦の連続でしたが、この旅の一歩一歩が私たちにとって意味深いものとなりました。


KDPの電子書籍やペーパーバックの出版の便利さ

本を出版する場合、Amazonの提供するKDPを通じた電子書籍やペーパーバックが主流になりつつあります。

KDPの電子書籍出版のプロセス

電子書籍の場合、テキストファイルと画像を準備し、マークダウン形式で埋め込むことで簡単に本が作れます。KDPの電子書籍フォーマットに合わせることで、ミスが起こっても簡単に修正できる利点があります。

KDPのペーパーバック版のプロセス

KDPのペーパーバックサービスでは、WordやPDFでまとめた内容を入稿することができます。このプロセスも体系化されており、サンプルを作りながらチェックし、オンデマンド印刷によって段階的に進められます。一発勝負ではなく、修正しながら進めることができるのが大きなメリットです。

自前での書籍制作のプレッシャー

しかし、自前での書籍制作には、KDPとは異なる種類のプレッシャーがあります。まず、印刷に関して一発勝負なので、やり直しが効かないというプレッシャーがあります。表紙デザインやページレイアウトなど、全てのデータを自分で用意して印刷会社に依頼する必要があるため、試行錯誤しながら作成する過程は非常に時間と労力を要します。

フォーマットの不在

また、自前の書籍制作では、KDPのような明確なフォーマットがないため、データの作り方についても自由度が高い反面、それが難しさを増す要因となっています。結果として、本を作るプロセスは非常に手間がかかり、特に最初の試みでは、ハードルが高く感じられることがあります。

Metagri物語の制作背景

Metagri物語の制作では、これらの難しさを実際に経験しました。完成までには多くの障害があり、何度も修正を重ねる必要がありましたが、最終的には完成に至りました。その過程で、自前での書籍制作の大変さを改めて感じました。

一歩一歩の達成感

しかし、その一方で、自分たちの手で1冊の本を作り上げる喜びも非常に大きいものでした。自分たちのアイディアが形になる過程は、言葉にできないほどの充実感をもたらします。これは、商業出版やKDPでは味わえない独特の経験です。

製作費用の違い

KDPの電子書籍やペーパーバックは、原稿を書く以外にかかる費用がほとんどありません。売上に対してAmazonに手数料を支払うのみで、出版手数料は無料です。この点が、KDPで出版する大きな魅力です。しかし、自前で出版する場合は、イラストや印刷費や編集費など、すべて自分たちで準備しなければならず、その分、手間とコストがかかります。

クラウドファンディングでの支援

Metagri物語の制作にあたっては、クラウドファンディングを通じて多くの方からの支援を受けました。これにより、ミスができないというプレッシャーも伴いましたが、それがなんとか良い形で終わったことに安堵しています。

仕上がりまでの不安と期待

入稿した本が1月20日までに完成する予定です。しかし、実際の印刷物を手に取るまでは、どのような仕上がりになるのか分かりません。この4ヶ月間の努力が報われるかどうか、祈るばかりです。

完成披露会の開催

1月20日には、Metagri物語の完成を祝うオフラインイベントを開催予定です。このイベントでは、制作過程や本に込めた思い、今後の挑戦についてシェアする予定です。興味のある方はぜひPeatixからご参加ください。

終わりに

この4ヶ月間の旅路の終わりに、Metagri物語の完成を目の前に控えています。この道のりは、数え切れない挑戦と改善を経て、達成感に満ちたものとなりました。クラウドファンディングによる支援のおかげで、この冒険は一層特別なものとなり、本が出来上がるまでの期待と不安が混在しています。

1月20日の完成披露会では、私たちの努力の成果を皆さんと分かち合い、今後の挑戦について語り合いたいと考えています。この旅の終わりが、新たな始まりの予兆であることを願っています。興味のある方は、ぜひPeatixから参加してください。

2024年1月20日開催! 『農業×DAO』マンガお披露目会 in Tokyo~マンガ完成祝賀イベント~

今回も最後までお読みいただきありがとうございます。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?