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ENDEAVOR BRAND NEW LIFE

状況の変化や心境の変化や環境の変化は人が生きているなら必ず起きる事である。
そして、変わらない人間は居ないし、個々に人生を歩き、それぞれの人生の歩幅があるのだ。
当たり前の事を言っているが、実は当たり前でも無いし、当たり前過ぎて忘れている人が多い。

だからこそ人は他人が変わっちまった時に『裏切られた』と、感じて他人を恨んだりするのだ。
しかし、人が変わるのは当然の事だ。
だから人を恨もうともそこに正解なんてありはしないのだ。
何事も自分が変化するのと同じように状況や環境は周りだって変化し続けるものだ。
だからこそ秒針の1秒1秒に価値がある。
だからこそ、今この瞬間で自分が輝ける物事に目を向けなければ勿体ないのだ。

時間とは、秒針1秒毎に世界中が平等に回り続けている。
そして、誰も時を止める事はできない。
時を仮に止めれたとしても、その周りの人間が気付く事はできない。
だからこそ、時を止める事ができないと、言われているのだ。

1日の時間は24時間あり、秒換算すると86400秒。
これを円に換算すると86400円。

翌日にはリセットされてまた86400円もらえるが、毎日使い切らなければならない。
毎日無償で与えられて、何に使っても良いと言われたら何に使う?

これが時間への対価なのだ。
話しが大幅にそれているが、この変化への対応ができないのは『不安の感情』があるからだろう。
地球上の生物の中でも、人間だけは唯一未来に不安を持ってしまう生き物だと言われている。

犬や猫に至っては、餌を食べ終わった瞬間から餌なんて食べても無いし、食べた事も無い顔をして飯を求めて来る。
それ位に瞬間でしか生きていない生き物なのだ。

友人からとある言葉をもらった。

『バンドは仕事では無くて生きがいだ。』

当たり前の事をすっかり忘れて居た。
音楽を始めた頃は女の子にモテたいとか、ステージで目立ちたくて始めた。
有名なアーティストを見てあまりにもかっこよくて自分もそうなりたいと思った。
それがいつしか血となり肉となり、人生の大半を費やしてしまい、生きがいとなってしまったのだ。

だからこそ、生きがいとなる音楽だけは自分らしくいられる場所でなくてはならないのだ。
音を楽しむと書いて音楽と読むように、楽しめないのであれば本質がズレてしまっているのだ。

ここで結論を言えば、Wait For Sunlightからは脱退する事にした。
理由を考えれば色々あるし、あーだこーだと言っても粗探しの揚げ足取りみたいになるから特に言わない。
ただ、『やりきった』ような達成感が生まれたのもある。

様々な素晴らしい景色を見る事ができたし、様々な人と巡り合う事ができた。
今までの人生でこれほどまで人との繋がりができた事は無い。
色々と勉強させてもらったし、本当に拾ってもらえた事は感謝しかない。
様々な気づきは再び自分がやるべき事の新たな発見にも繋がったし、今は希望しか見えない。

それと同時に色々と嫌な思いもしたし、絶望とも呼べる地獄を見た。
悪夢に晒されて納得がいかない事だらけでパニック障害を発動した。
血管がブチギレそうな事が何度も何度も何度もあった。

そして、その反面でこの数年は血の滲むような努力をした。
改めて音楽と向き合い、改めて素直な気持ちで音楽に取り組めた。
新たな出会いも多いが、別れも多いし、離れて行った人も多くいる。
悲しみや怒り、それと同時に楽しさや喜びもあり、喜怒哀楽の全てを体感できた。

人生の充実とはまさにこの事なのだろうと感じる。
後悔が1ミリも無いかと言えば、そんな事は無い。
挫折も多く味わったし、失敗も沢山あるし、沢山沢山迷惑をかけてしまった。
それでも怒らずに笑顔で支えてくれたメンバーには感謝しかない。

本当に心からの『ありがとう』を、伝えたい。
愚痴や文句も生きていれば沢山出るものだ。
毒も吐くし、牙を剥かれたら爪を立てるし、吠えもする。
もう辞めちまうかと何度も何度も投げやりになって諦めかけた事がある。
それでもたった一つの目標の為に走り抜けたのだ。

『音源に残す事』

これだけは必ず成し遂げなければならないと思っていた。
どれだけ嫌な思いをしても、納得がいかない事だらけでも、苦湯を飲み涙を流そうとも音源をリリースして、世に送り出さなければ全ての努力が無に帰す感じがしたのだ。
勿論、残された人間にとっては音源を残されても困る事位は充分に理解している。

人生の中で爪痕は幾つ残せているだろうか?
そんな事を考える事がある。
自分がこの世を去った時に、自分が生きた痕跡はもう音楽しかないのだ。
日々の暮らしの中で何かを残せたかと言えば、多くの借金位しかない。

前途伝えたように、犬や猫も今しかない生き物だから、残されても忘れてしまう。
人も変わり続ける生き物だから、どんどん忘れてしまう。
そんな時、現世で時が止まって終わりを遂げるとしたら、自分が残せる財産なんて自分の作品くらいしかないのだ。

売れる売れないはどうでもいい。
LIVEはナマモノだし、思い出として脳裏に残るだろうが、物事が塗り替えられるとその記憶も曖昧になってその瞬間の感情や思考は書き換えられてしまうのだ。
唯一書き換えられないものと言えば、音源だ。

モノをカタチとして残す事は、自分にとっては生きた証を残しておく事だ。
そして、その証は石に刻まれた歴史のようにはいかないが、コンテンツとツールがある限りは棚から取り出していつでも耳に入れる事ができる。
それでいて、いつでも、いつもいつまでも真新しいものなのだ。
それ位、考えに考えてようやく作り上げて辿り着くものでもある。

どれだけダサくても、どれだけかっこよくても、残って無ければ曲は無価値になってしまうのだ。
どれだけLIVEに人が集まろうとも、自分がどれだけ頑張ろうとも自己満足で終わり、過去の栄光を話し出す老害みたいになってしまうのだ。
証拠を残さなければ、そこに価値が生まれないのだ。

それ位に人間は他人の事に興味も無いし、無責任にも忘れ去ってしまうのだ。
理由なんて後付けで幾らでも追加搭載できるし、別にどうでもいい。

とにかくやりたい事をやったならば、やり過ごす事無くやり切る事が大切だと思う。
だからこそ、やり切ったと感じる今、脱退と言う形を取らせてもらった。

思い出を語れば、語り尽くせぬ程にジェットコースターのような数年であった。
自分が加入し、メンバーが次々と抜け、そして1から曲を再構築して行き、止まる事無く走り抜けた。
海でアコースティックでLIVEをしたり、配信LIVEをしたり、美味い酒を飲み笑いあった日々。
願いが叶うなら沢山の笑顔溢れるあの頃に戻りたいとも思ってしまう。

しかし、それでも時計は残酷にも針を進めて時を刻み続けてしまうのだ。
色々とできなかった事や、やりたくてもやろうとしなかった事ができた。
本当にありがたい時間である。
沢山怒られたし、沢山褒められたし、沢山馬鹿にされたし、沢山楽しかった。
自分と向き合う時間が沢山できたし、自分の価値観が多く変化した。
場数を踏んで、板の上での度胸も付いた。

しんみり終わるのは好きじゃないから、最後にWFSの新曲のEndeavor Brand New Lifeの和訳を載せておきます。
そして、今後ともWait For Sunlightと49BALL共々宜しくお願い致します◎

BIG THANX!!
それぞれの未来に幸あれ!

【Endeavor Brand New Life:和訳】

新しい靴を履き替えて
真新しく挑戦をしよう
そして、失敗を乗り越えて
自分の痛みを乗り越えろ

自分を乗り越えろ
自分を取り戻すんだ
消えない思い出は片隅にしまっておけ

頬を撫でる風
さあ、今こそ目を開けるんだ

時々、色んな事が君を挫折させるだろう
でも俺を信じて、君は大丈夫だよ
人生は君を苦しませる物ではないんだ
さあ、立ちあがろうぜ
分かってる
希望はいつでも目の前にあるんだ
未来は俺達の手の中
覚えておいてくれ
いつまでも自分らしくあれ
諦めるな
人生の道を止めるな

君が必要と言っていたサインは
そこにあるけど君には見えていない
君はどん底かもしれないけど、まだ死んではないないだろ

君の努力は絶対に実を結ぶから
さあ、今こそ目を開けるんだ

時々、色んな事が君を挫折させるだろう
でも俺を信じて、君は大丈夫だよ
人生は君を苦しませる物ではないんだ
さあ、立ちあがろうぜ
分かってる
希望はいつでも目の前にあるんだ
未来は俺達の手の中
覚えておいてくれ
いつまでも自分らしくあれ
諦めるな
人生の道を止めるな

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