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階段昇段で困った時に考える事~階段昇段と立ち上がり動作を組み合わせる~

皆さんおはようございます🙇‍♂️本日も臨床BATONへお越しいただき、ありがとうございます。
136日目担当のジュニアことPT吉岡勇貴です。

前回は階段降段についてお伝えさせて頂きました。まだ、ブログを見ておられない方はこちらからどうぞ

https://note.com/nougeblog/n/n69c9a003d052?magazine_key=me166eb0a0a49

はじめに

本日は前回が降段でしたので、昇段についてお伝えしていきます。今回は1足1段での階段昇段を獲得する事を目的にしています。

まずは私自身が階段昇段にて臨床での失敗体験をお話させて頂きます。

*昇段訓練の際患者さまに『しっかり膝に力入れて踏ん張って下さい。』『手すりを引っ張らない』『痛みは多少でますが我慢して下さい』などの声掛けが中心で何もアプローチせずに反復練習をさせてしまっており、その際患者さまからは『痛くて出来ない』『痛いからやりたくない』という声が聞かれリハビリ意欲を削いでしまうケースもありました。

*昇段時には膝関節伸展筋(大腿四頭筋)が大切だと思い、大腿四頭筋の筋力強化訓練ばかり行っていました。しかし、変化は少なかったです。それに伴い膝関節伸展可動域制限に対しても着目していました。
確かに大腿四頭筋の筋力・膝関節可動性が必要であるがそこにこだわり過ぎた結果他の部位などを疎かにしてしまっていた。患者さまからは『どれくらい筋力ついたら出来るの?』と聞かれることもあったが明確に答える事は出来なった事を思い出します。

これらの失敗経験を元に自分自身が臨床で取り組んでいるのが
★階段昇段獲得には重心を前上方へ移動させる必要があり、それを立ち上がりから股関節・膝関節の動くタイミングを評価する。
その中で大腿四頭筋のみでなく、ハムストリングスによるブレーキ作用・前脛骨筋と下腿三頭筋による下腿の前傾にも着目してみましょう。
膝関節の伸展のみ意識して昇段する患者さまが多い

★難易度を設定した中で、立ち上がりや低い段差昇段のような難易度の低い動作から取り組んでいく。そうすることで必要な動きや筋活動を得る事が出来る。

階段昇段のどのような場面で困るのか?

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このマガジンでは今まで投稿してきた全ブログ168本が入った詰め合わせパックとなっています。 このblogは、臨床BATONと言って脳外臨床研究会メンバーが日頃から思っている臨床の悩みや発見を読者の皆様と共有し、さらに全国のセラピスト達とバトンを繋いで、一緒に学ぶ成長していくことを目指したblogです。そんな想いをもったメンバーが集まってblogを書いています。

全国展開している脳外臨床研究会に所属するメンバー達が、『臨床で起こる悩み』『臨床での気づき』を読者の皆様と共有し、また知識を繋げていきたい…

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