見出し画像

高強度での筋肉トレーニングは危険=脳卒中後遺症に対しする筋肉トレーニングの選び方

お疲れ様です。はらリハです。

本日は…
高強度トレーニングと脳卒中発症のリスク」についてお伝えします。

※ 参考図書

結論

結論から言うと…

「高負荷で筋トレは脳卒中発症リスクを高める」

なので、

「持久力を高める方法」

で筋肉トレーニングを取り組みましょう。

はじめに

脳卒中は「脳の血管」が詰まったり、破れることで発症します。

心臓から血液が流れ、流れた血液は波打つように血管内を流れます。

この血流の波を最初に受け止めるのが頸動脈という大動脈です。

大動脈が十分に柔軟性が保たれ、血液が円滑に流れていれば良いのですが、生活習慣病や老化などの原因で「血管が硬化」すると、脳など細い血管へのストレスは増え、上記の「血管の問題」が生じます。

では…

「血管の硬化」

「筋肉トレーニング』

は関係があるのか考えていきましょう。

高強度の筋肉トレーニングが脳の血管に与える影響についての報告

国立健康栄養研究所のMiyachiらの報告では…

◉ 内容
トレーニング経験のない20〜38歳の男性を対象に、4ヶ月間トレーニング群とトレーニングをしない群に分けて、大動脈の硬さの違いを比較
※ トレーニングの内容:最大筋力80%のスクワット/ベンチプレス/レッグエクステンションなど8〜12回を3セット

◉ 結果
トレーニング群の大動脈の硬さに有意な増加を示す
※ 4ヶ月後には戻る

これらのことから

4ヶ月の高強度トレーニングは大動脈の硬さを増加させ、その後の4ヶ月で硬さが戻ることから、大動脈の硬化は高強度トレーニングが起因する可能性がある

と報告がありました。

早稲田大学のNakamuraらの報告では…

◉ 内容
高強度の筋トレを習慣(週5回/2年以上継続)の群と、筋トレを行なっていない群を対象に、大動脈の硬さと脳の動脈の拍動の程度を比較

◉ 結果
筋トレを習慣にしている群で有意に大動脈の硬さが増加し、脳の動脈の拍動が高いことを示す

つまり、高強度の筋肉トレーニングは…

☑︎ 大動脈の硬さを増加さえる
☑︎ 脳の動脈の拍動を高める

可能性があることが分かります。

しかし、これらはあくまで推察であり、まだまだエビデンスとしては低く、ある程度は高強度の筋肉トレーニングが脳卒中の発症や再発リスクを高める可能性がある、というイメージを持ちながらトレーニングに取り組むことが大切です。

以下のリンクを参考に最適の運動負荷量を決めましょう

https://note.com/nou_reha_com/n/n3441696db25e

終わりに

ここまで読んで頂きありがとうございます。

はらリハでは、自費リハビリを受けたいが、金銭的に難しい方に向けて、有料の自主トレメニューを販売しています。

ここでは… 

脳の可塑性を考慮した自主トレーニングメニュー』を作成しています。

回復を諦めていない方、身体の動きが伸び悩んでいる方、新しいリハビリを体験したい方に向けた記事です。

興味のある方は、たった500円で体験できるので、ぜひご利用下さい。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?