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街中アスレチック

 数年前、不眠解消のため、朝起きて陽にあたることを毎日のルーティーンにした。いつも散歩している道は日陰な上、コロの影響でにわか散歩の人たちが増え混み始めた。
そこで自分の家の周りの道や小さな公園の日向を散歩することにした。すると気づく。子供の頃に遊んだ、壊れた水飲み場や三角柱の不思議な形の掲示板、ベンチの上の雨除けなどはもうとっくに撤去されてしまっていた。感傷にふけりながらも、子供の頃は全てが遊び場だったなぁーと思う。

デッサン狂っとる



結構高さがある。2.5〜3m?
今なら怖くて登れないかも。







早朝、人があまりいない時間帯。
わたしは残された公園の一部などをアスレチックに見立ててひとりひっそりと遊び始めた。するとお仲間がいることに気づき始めた。広めの道路でゆーーっくりとローラーブレードで滑ってるおじいちゃん。いつもひとりブランコに座って揺られている帽子をかぶったおばあちゃん。みんなやっぱり子供の頃みたいに遊びたいんや。

昼間は子供たちがいるからもちろん遊んだりしない。別に法律違反でもないのに、なんで恥ずかしいんだろう。不思議。


たとえば横断歩道の白いところを踏まないで歩く、とかもアスレチックのひとつだと思う。みんなきっと無意識にやっている。

塀の上を歩く、花壇のへりを歩く。
一見普通に歩いているように見せかけて、アスレチックを楽しむ。

時々、ちょっとした広場とか林の中にターザンロープがぽつんと設置してある。まわりに人がいなかったらわたしは絶対やる。きっと他の大人もやってると思う。見たことないけど・・。
夢中になってターザンしてたら、うしろに子供が並んでたときはあった。(きまずい・・)

ときにはひっそりと。ときにはダイナミックに。
街中アスレチックは今日も続いていく。



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