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「日本を前に進める」を友だちに紹介するなら

何だかタイムリーな感じですけど、私がこの本を買ったのは菅総理が辞意を表明するより前ですので偶然です。言わずと知れたネット民に大人気の河野太郎さんの著書です。

河野太郎さんのことは最近まであまり認識していなかったのですが、御父上の河野洋平さんはさすがに存じ上げておりました。なぜかというと、河野洋平さんが過ごした家が小田原市にあるのですが、私の実家も小田原市にあり車で河野洋平さんの家の前を通るたびに父親から「ここは昔河野洋平が住んでいた家で、頼めば守衛さんが中を案内してくれるんだ。」と何十回と教えられていたからです。もちろん、そこで車を停めることはありませんし守衛さんに頼んだこともありませんので、果たして噂が本当かどうかは分かりませんが・・・そういうわけで、洋平さんも太郎さんも勝手に親近感が湧いている政治家であります。

内容ですが、帯に「政治家としての歩みから外交、安全保障、災害対応、行政のデジタル化、ワクチン接種まで」とある通り、満遍なく河野太郎さんのお考えが分かりやすく書かれています。

政治家としての歩みの部分では、ポーランドに留学した際のエピソードが書かれていました。留学中、ポーランドの民主化運動を率いて留学の前年にノーベル平和賞を受賞していたワレサ「連帯」議長を訪ねましたが、大っぴらに盗聴されてパスポート不携帯で拘束されて告げてもいない宿泊しているホテルまでパトカーで送ってもらえて、部屋についたらスーツケースが開けられていたという話は、直前に「自由と成長の経済学」を読んだ身としてはリアル共産主義!と興奮を覚えました。秘密警察的な話は手塚治虫の何かのマンガで読んだことがありましたが(ちょっと曖昧。「アドルフに告ぐ」だったかな)本当なんだ・・・という思いです。

防災の部分では、防災は経験が重要なので政府の防災担当部署である「内閣府防災」に各省庁および各自治体から1年間出向してもらい、経験者を増やすことが重要であると書いてあり、ああそうかも、と思いました。「経験しないと出来ない」ですと、高齢者対応は高齢者にしか出来ないという理屈になってしまいますが、百聞は一見に如かずですので代わる代わる出向して、中央のノウハウを地元に持ち帰り活用いただくのは有効だなと感じた次第です。

教育に関してはどんどん進めて欲しいと思いました。特に親の経済格差が子供の教育格差につながらないようにするのは是非お願いしたい。優秀な子供には将来日本をぜひ良い方向に引っ張っていって欲しいですもの。また、英語教育についても子供たちが世界を相手にすることを当たり前の選択肢となるようなレベルで実現したら良いと思いました。我が家は両親共に帰国子女でもなく留学経験がないので、子供たちに自然な形で外国の話ができません。そのため、子供にとっての世界は日本だけであり将来の職業も無意識のうちに日本で従事する仕事しか選択肢にないままある程度の年齢まで行きそうです。家庭内で外国の話をする工夫はできますが、学校教育においても英語や外国の文化を理解する機会を増えることで視野を広げていってもらえらら嬉しいです。

それにしても、この記事を書いているまさに今、河野さんが総裁選出馬の意向と報道されてまして、心ここにあらずです。どうなるんですかね・・・

ぜひ読んでみてね。

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