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吼える



原作   中村ひろし(宙史)

           

1591年 天下を統一した猿こと羽柴秀吉は名を豊臣秀吉と改め覇道の限りを尽くした
民の為の天下を願っていた無垢な少年の様な姿は今は見る影もなかった……


豊臣秀吉『わしの物じゃ…フハハ!この世の全てはわしのものじゃ』

千利休『関白様!民の為の世を誓った志は何処へ……この茶碗を見なされ!人の上に立つ物は欲を望まぬとも……』

豊臣秀吉『うるさいだぎゃ!口煩い奴とわしに歯向かう奴は皆殺しじゃ!』


よく澄んだ青々とした空に陽の光が小刀にあたり輝いている…

手は震えていたが、死を覚悟した利休は一瞬、空を仰ぎ、、、

千利休『……今日は綺麗な空じゃの…』


一気に腹に刃をあて、利休は散った…


                            数年後……

その後も秀吉は民から悪口が立つたびに無差別大量殺略の限りを尽くした…いつのまにやら天下人の手は真っ赤に染まっていき民は仄暗い影がかかるそんな空気に包まれていった……

そんな時代に彗星の如く現れたのが!!



片足飛びで飛んでくる奇抜なスタイルの大男が長屋の屋根にいるのが目に入る。
石川五右衛門『は!は!は!!ワシが天下に轟く大泥棒!石川五右衛門じゃあ! カンラカンラカラカラカラ』


後から鈍い足音が迫ってくる

五助『旦那、まってくださいよ!』

石川五右衛門『おせぇおせぇぞ、五助!おめえも伊賀者なら早よこい!』



瞬間移動でもしたかの様に霧隠才蔵が現れる

霧隠才蔵『…兄者!天才伊賀忍者と呼ばれた兄者が、、みみっちぃコソ泥なんて恥ずかしくねぇんですかい?!』

石川五右衛門『フン!オメェにだきゃ言われたくないな!    猿の下につきやがって……』

霧隠才蔵『兄者!いつまで餓鬼みてぇな
こと言ってるんですか?  強い者には巻かれるなんざ、世の常じゃございやせんか!』

霧隠才蔵『兄者ほどの忍術の才能があれば……』

石川五右衛門『ウルセェ!才蔵、今の猿の作る天下をみて、それでも黙ってろって言うのか?』

霧隠才蔵『最強の伊賀忍、百地三太夫の忍術を全て取得せし天才忍者!石川五右衛門が
伊賀の抜け忍になってやって事がコソ泥…!ったあ!情けねーですぜ!誰が認めてくれるってんです?? 今からでも遅くねぇ!俺も
百地の師匠に頭下げるんで伊賀に……』

石川五右衛門『ウルセェ!!
才蔵、、聞こえねーか…』

長屋の屋根下から……

民衆『我らが庶民の英雄!』

民衆『キャー!石川の旦那 ス•テ•キ♡』

民衆『五右衛門!五右衛門!五右衛門!』

『儂はコソ泥じゃねー強いもんから奪いとった金銀財宝を民に与える義賊じゃ!天下の民が儂を認めとる……今更、考えの固い伊賀にゃあ戻れん!第一、猿はかつて伊賀を滅ぼそうとした鬼じゃ!才蔵!金ん為に忍びの誇り失うこたぁねぇ……おまえも伊賀忍抜けねぇか?』

霧隠才蔵『は!話になんねー!わからずや!』
石川五右衛門『可愛げねーの!おまえは!』

霧隠才蔵『兄者!』
石川五右衛門『なんじゃ!』

五助『泥棒家業はもうかりまっせ、才蔵のアニキ……これなんか、、かの有名な利休禅師が愛した黒茶碗!なんぼで買取って貰えるか、ヨダレがとまりませんなあぁ、、
フェッ!フェッ!フェッ!』

霧隠才蔵『五助……失せろ!』

五助『あ、でも…』

霧隠才蔵『は!は!は!でも、もヘチマもねぁえ! うっとしぃ事、言い続けるってんならあ!この霧隠才蔵様の刀の錆にしちまうぞ!


五助の前に瞬間移動の様な速さで近寄り刃を向けて脅す才蔵。


五助『ひ!ひぃーー!お助け!』

開き直った態度で五右衛門を見上げる五助は、才蔵からの脅しにビビりつつも…

五助『それは、、そ、そ、そうと旦なあぁ〜そんなに急いで次は誰の何を盗もうっていうんですかい? あ!わかりやした!そこの商家にでも…』

霧隠才蔵『チッ!伊賀者の風上にもおけねー
盗人め……なんで、こんな奴が兄者のお気に入りなんだか』


五助『抜き足、差し足、忍び足……そろり、そろり』

霧隠才蔵『それを口で言っちゃあ〜お終めぇ〜よ!』

才蔵は自分の頭を片手で平手して見なかったことのようにしている
エリート忍者の才蔵にとって、いくら最下層の忍とはいえ、伊賀者の五助の態度が見ていて心底恥ずかしく見えている…

そんな才蔵の気も知らずヘラヘラと五右衛門に笑みを投げ続ける五助。


石川五右衛門『バッキャろい!この石川五右衛門、真っ当に働いてる奴から盗みを働くほど落ちぶれちゃいねぇ!!
次に儂が狙うんわあれよ!』

五助『城…!伏見城……城を盗むんでやすか?』

石川五右衛門『は!城なんてチンケなんて盗みゃしねぇ!天下の大悪党!太閤の猿野郎から天下を盗んで弱いもん、みーんな、みんな!助けてやんのよ!』



                伏見城  太閤の間

天下人の城は静まり返り、特に厳重な警備も無く、色々な仕掛けや抵抗をある程度、楽しみにしていた五右衛門にとってかなり拍子抜けな状況だった……

難なく、太閤の間まで辿り着いてしまい、少し落胆気味だったが自分を応援してくれる民の笑顔を思い浮かべ……

石川五右衛門『大した警備も無しで天下人ちゅうんわ、油断しとるようじゃあの』

五右衛門 刀を抜き秀吉に刃を向ける

ピーピー 秀吉の眠る横の鳥の置物が鳴り出す

石川五右衛門『な!香炉から鳥の鳴き声じゃと!!』

豊臣秀吉が目を覚ますと目の前の五右衛門に驚き、、

豊臣秀吉『だ!だれじゃ!貴様は』

淀の方『お前様!どうなされました?』

薙刀を持って駆けつける淀の方

豊臣秀吉『まぁ、待てお茶々(淀)!
儂はあの戦国時代を苛烈に生きた武将よ!
こ〜んな!チンケな小悪党に負けるわけにゃ〜で♪』

扇子一つで石川五右衛門を翻弄する

石川五右衛門『流石!天下人じゃの!強え〜わ、、じゃが、、所詮、爺いじゃの笑 ふらついとるわ』

善戦していた秀吉の足元がおぼつかなくなり息切れも激しい……どうやら、かつての武将たる体力も天下人となったことでの贅沢病も相まってやがて苦戦し始め……

豊臣秀吉『はぁ、はぁ…はぁ、この儂を翻弄するとは貴様! はぁ、はぁ、何者ぎゃ!』

石川五右衛門『足元がおぼつかない爺いに名乗るんも、もってぇ〜ね〜が…天下人に聞かれちゃあ、名乗らね〜訳にゃあ〜いかんめぇ〜!     儂は儂こそが天下に轟く大泥棒!
石川五右衛門様よ!』


豊臣秀吉『はぁ…はぁ…はぁ…貴様が最近、儂の天下を脅かしよるコソ泥か!!顔が何処となく儂の嫌いだった茶人に似た真っ直ぐな目をしておる……糞!気に入らんわ!!
誰かおるか!であえ!であえ!』

淀の方『お前様!!』

淀は手足が震えて戦いには手も足も出ないがそれでも秀吉の前に立って守る姿勢は崩さない。

仙石権兵衛秀久『殿下!何事でござりまするか?!』

豊臣秀吉『おお!権兵衛か!賊じゃ賊が出た!殺せ!』

仙石秀久『は?たかが、コソ泥一匹に伏見城を汚すんで?』

豊臣秀吉『権兵衛……徳川の狸親父の頼みとあらば再度、仕官を許したのは誰じゃったかの?』

仙石秀久『うぐ!…』

豊臣秀吉『家が潰れる大きな失敗をして、ちと、賢くなったと思いきや……馬鹿は馬鹿だの!  』

仙石権兵衛秀久はこの年より7年前の1587年
に秀吉の命令を破り軍監という部隊指揮官として20,000人もの豊臣軍を指揮し薩摩国の島津四兄弟が末弟、島津家久と対決し敗北していた。

この時、既に豊臣の家臣となっていた土佐国の大名、長宗我部元親、豊後、筑後の大名 大友義統、讃岐国の大名、十河存保と一大決戦に望んだ。

しかし、圧倒的な戦略差、経験値の前に仙石権兵衛秀久率いる豊臣軍は敗北、十河存保、長宗我部元親の嫡男、長宗我部信親、1,000人余りの死傷者を出した挙句、軍監という立場にありながら戦場から逃亡した愚劣なる者であった。

当然、仙石家は改易という事実上のお取り潰しとなり仙石秀久自身も高野山に入った…

しかし、数年後に起こった小田原城 後北條との戦いで白髪が混じったような兜に鈴を散りばめた陣羽織を羽織り徳川の陣を間借りして
鈴鳴武者として武功を立てたことが秀吉の目に止まり豊臣家に再仕官出来たのである。

再仕官 出来たのが4年前の1590年であるから恩恵を預かってから間もない、元子飼い同然の武将とはいえ、再仕官を許した秀吉に対して、仙石秀久は、ぐうの音もあげられないのは当然であった……



石川五右衛門『秀吉の首!世の民を苦しめる悪い猿から天下を盗みに来た!天下の大泥棒!石川五右衛門たあ、ワシのことよ!』


豊臣秀吉『ほれ!流石にわかったじゃろ?自分の立場ちゅうもんが!コソ泥がなんや、言うとるがさっさと斬ってこい』

仙石秀久『は!はは!』

石田三成『仙石殿!貴殿は馬、鹿故、我らも協力致しまする!』

大谷吉継『三成!もう少し、歳上を敬えるような言葉をかけたらどうだ汗』

仙石秀久『要らん!圧倒的な戦略と兵を持って戦って浮城で負けた2人は要らん!
儂1人で十分じゃ!』

石田三成『うぐ!』

石田三成も1590年に起きた小田原城 後北條との戦いに出陣し小田原城を囲う支城を次々と攻略する部隊の指揮官として参加した。

しかし、支城の一つ忍城で戦略に驕りを見せた事で苦戦を強いられ、小田原城の戦いで唯一、忍城のみが落城しなかったという汚点を作っていた。

そこに大谷吉継もいたが、、

大谷吉継『はっ!はっ!笑 仙石殿、三成も馬鹿じゃが、もっと馬鹿な貴殿に言われとうない笑』

大谷吉継と霧隠才蔵が戦う。

ちょっとした隙をみせた仙石秀久に石川五右衛門の鋭い一手が秀久に苦戦を強いる。

石田三成『おい!コイツは貴様の仲間だな!』

五右衛門の周りをウロチョロしていた五助がいつのまにか消えていたと思っていたら、石田三成に捕らえられ首元に刃を突き立てられている。

石田三成『刀を置け!彼の者の命はないぞ!』

石川五右衛門『天下人の家臣が卑劣な!』

霧隠才蔵『五助、伊賀者なら分かるな!これも兄者の為よ!悪く思うな、、』

五助『才蔵のアニキ!そんな〜やめてくれよ!やだよぉ〜』

霧隠才蔵『お前も伊賀者!忍の端くれだろ!覚悟決めろ!』

五助の胸目掛けて才蔵の刃が向かうが…

石川五右衛門『待て!才蔵!』

霧隠才蔵『なぜじゃ!兄者!』

石田三成『チッ!』

三成が五助の足に刃を刺す

五助『ぎゃー!!痛い!死ぬの嫌だ〜旦なぁ〜』

石川五右衛門 刀を地面に置いて五助に擦り寄ろうとする

石川五右衛門『ま、待て!刀は捨てた』

仙石秀久が石川五右衛門を捕える

霧隠才蔵『糞!!』

近くにいた大谷吉継の顔面に火遁の術を喰らわせそれを見た三成が一瞬怯んだ隙に五助を救出し場から才蔵、五助離脱。

大谷吉継『ぎゃああ!顔が!顔が!』

石田三成『吉継!』

豊臣秀吉『何やっとるんだーて、貴様らは……しかし、このコソ泥が!』

豊臣秀吉が石川五右衛門を殴る、蹴る

豊臣秀吉『ワシの…ワシの命を狙うとはただ、殺すでは生温い!世の民が2度とワシに逆らわん様に油が入った鉄釜を煮立たせて煮殺してやるわ!』

仙石秀久『で、殿下そこまでは!』

豊臣秀吉『なんぎゃあ?権兵衛?2度目はねぇぞ!尾藤の様になりてえきゃ!』

仙石秀久『……!ご容赦を!』

豊臣秀吉『ふん!』

尾藤とは秀吉が羽柴姓だった頃に創設した黄母衣隊の一武将であった尾藤知宣である。
戸次川の戦いで失墜した仙石秀久の後に尾藤知宣も日向国で起きた根白坂の戦いで沈黙し消極的な戦いをした為、秀吉より所領没収をさせられ追放された。
その後、1590年の小田原城 後北條の戦い後剃髪した姿で現れ許しを請う尾藤を見て逆上した秀吉の手で直接、斬首されていた。

こうして、絶対的な恐怖を与え続けた秀吉は天下の民を思いやる天下人から悪の大権現、
秀吉になってしまっていたのである…



              釜茹で処刑シーン

釜茹にされて苦しむ石川五右衛門

石川五右衛門『ぐっ!ぐぬぬ!』

豊臣秀吉『おお…苦しみおる、苦しみおる…フハハっ』

石川五右衛門『…ぐっ!カッカッカッ!油で煮てるわりにゃあ!湯加減がちと、ぬるすぎやしねぇか!おい!猿!ハゲ猿よ!もっと熱く出来ねーのか!』

豊臣秀吉『フン!苦しかろうに……粋りおって!吉継、熱うせい!…いや、待て!趣向が足りぬか、1人で死ぬのも寂しがろう………三成!あやつを連れて参れ』

石田三成『……はっ!』

石田三成に捕えられながら五右衛門の内縁の妻、オトセが両手、両足を縛られたまま懺悔の言葉を吐きながら石川五右衛門の釜の前に突き出された。

石川五右衛門『な!……なんでオトセが…』

オトセ『アンタ……すまない…』

豊臣秀吉『お前の嫁らしいのぅ……三成、女を斬れ!』

石田三成『……で、殿下流石にそれは、、、殿下の評価が更に地に堕ち民が黙っておりませぬ!おやめくだされ!』


豊臣秀吉『…はぁ?三成!民?民がなんじゃい!儂は天下人じゃぞ!儂が1番偉いんじゃ!民なんぞ、儂の言う事聞いておればいいんじゃあ!この茶坊主が!取り立ててやったちゅうんに!ええい!役立たずが!』

石田三成を殴り刀を奪いそのままオトセを切り倒し
刺し殺す。

石川五右衛門『オトセーー!!秀吉!!貴様!許さねー!』

豊臣秀吉汚い高笑いをする。
豊臣秀吉『なんじゃ!天下人は儂じゃ!民も儂の者じゃ!幾ら斬っても惜しゅうないわ!斬りたい放題じゃ! ほれ!次は貴様じゃ!
貴様の命も儂の思うがままじゃ!命乞いして儂を楽しませい! ハッハッハッハッ!』

草陰から五助が五右衛門救出しようと出ようとするが……才蔵に止められる。

五助『旦那はおいらが……』

五助『なぜじゃ、才蔵のアニキ!旦那大事じゃねーのか!!』

霧隠才蔵『儂らにはどうにもならん、儂だって助けたい!』

五助『なら!』

霧隠才蔵『じゃが、駄目なんじゃ!…駄目なんじゃあ!』

五助『アニキは天下の大泥棒!石川五右衛門の旦那も認めるめちゃくちゃ優秀な忍じゃあないですかい!助けましょうよ〜才蔵のアニキぃ〜』

霧隠才蔵『儂なんて、兄者よりも劣った忍よ……それでも助けてぇ〜気持ちは五助!おめえには負けねー!』

五助『なら!』

霧隠才蔵『馬鹿野郎!兄者の気持ちを考えろ!何の為に誰の為に捕まった!兄者の気持ちを考えたら出らんねー!』

五助『…お、おいらだ…おいらが…旦那を…うっ…うっ…うわーん泣』

抵抗していた五助の力が急になくなり泣きじゃくる……

才蔵も五助も泣きじゃくりながら五右衛門の今か今かの最期を待つしかなかったのである。

そんな2人に石川五右衛門は気付き……熱さに耐えながら、笑顔満面に…詩を謳い始める。

石川五右衛門『……石川や 浜の真砂は尽くるとも 世に反骨の種は尽きせじ……!』

笑顔だった五右衛門の顔が地獄の鬼のような顔となり秀吉を睨む!

石川五右衛門『秀吉!この先、何もかんも貴様の思うままに天下の民が黙ってると思うなよ!
浜の砂粒たるワシの命尽きようと、、、反骨の魂は死なん!!  』

淀の方『お前様、汚い、汚いどぶネズミが何か言うておりまする、はよ、蓋をしてトドメを…』

豊臣秀吉『まぁ、待て、ワシは今が最高の気分よワシに逆らったもんの末路は見てて楽しいのぉ……』

石田三成『殿下…これは取り返しのつかないことに…』

仙石秀久『あの、、優しかった頃の藤吉郎様(秀吉)は何処へ……天下人ちゅうんわ、ここまで人を狂わしちまうもんなんけ……』

石川五右衛門『絶景かな!絶景かな!天下人も小ちゃく見えらあ!!カッかっかっ!誰が苦しんで死んでやるものか!かっかっかっ!』

豊臣秀吉 『もっと熱くしろ! ワシに逆らう奴は殺してしまえ!』

石川五右衛門『かっかっかっかっ………』

油が煮え沸騰し過ぎた鎌は赤く鈍く光り石川五右衛門は油の深淵に沈み消えていった…

五助『旦那あーー!』

霧隠才蔵『兄者!!』

豊臣秀吉『儂に逆らうからじゃ!フッアハハハハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッキャッキャッキャッ!』


この後、数年の後、秀吉は亡くなり悪逆非道を繰り返した豊臣政権は天下人、徳川家康によって葬らる時が来た。
関ヶ原に向かう一団の中には新たに徳川家の家臣団となった仙石秀久がその横には服部半蔵のツテを頼って徳川家付きの忍となった霧隠才蔵と五助姿があった……


霧隠才蔵『兄者、、兄者が見た世の民が笑って暮らせる世を作ってみせやすぜ……見てやすか…』

五助『見てやすか!旦なあぁ〜!』


                          完

                     

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