婚活とセクハラは多分セット


『大人になってからの人間関係』
という本を読んでいる。

人との間にあるのは、恋や愛などあるけれども、
人生に必要なのは恋人や妻や親友や家族ではなく、
ただただ親密さしかないと語る。

全ての関係は親密さという指標で図るべきであり、
家族だの恋人だのがいるから幸せなのでなく
親密な相手がいるから幸せなのだと。

家族ともうまくいかず、恋人もうまく作れない私は
大いに納得したのである。
確かに、親密な相手が欲しいのである。


さて、

ゆとり世代も30代を迎えつつある。
最近、職場での恋愛やら、友人関係から恋愛になっていくのが難しい。

要は、自分の業界にセクハラがやけに多いのである。
こちらサイドも年齢の離れた異性との関わりにかなり気を使う。
セクハラなどが増えたとは思わない。昔からそうなのだと思う。

しかしながら、そうなってしまったのはなぜか。

「婚活」という言葉のせいであると思う。
「婚活中」という言葉が生まれると「婚活していない」という意思表示も
できるようになる。

とある雑草に名前をつけたなら「それ以外の雑草」と区別されなければならない。
言葉とは、名前をつけるとは、区別するとは、そういうことである。

つまり、婚活という言葉が、婚活中と婚活していない状態の間にあるグレーゾーンを
奪ったのではないか、白黒つけないといけなくなったのではないか。

グレーゾーンがないから、相手の婚活状態を確かめた上で異性へのアプローチを
試みなければならなくなった。

マッチングアプリやら婚活パーティーやらに参加したといった話を相手から聞くまで、相手が恋人を探していると確認するまで
相手にアプローチをしてはならない、そんな時代になったようにおもう。

ま、べつにそれでいいのだけどね。

私は今日も蚊帳の外である。
少し前まで私も、ふわふわとグレーゾーンの濃淡の間を優游涵泳し楽しんでいた。


1100円でカフェに3時間もいるものだから、
店主の目線が痛い。これもいつかハラスメントになるのかしら。

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