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イザナギと三貴子


イザナギは日本神話に登場する神です。ある日、イザナギは身を清めるために水を浴びに行きました。神の水浴びシーンは激レアです。罵声を浴びるとガッカリしますが、水を浴びるとスッキリします。願わくば後者を。わくらばに  問ふ人あらば  須磨の浦に。


水浴びは全身の各部位に及びます。もちろん、大事な御尊顔もしっかりと洗います。神の顔が汚れていたら、威光もくそもありません。ついでながら、野生のミミズもいます。野次馬ならぬ野次ミミズです。釣りの餌として活用しましょう。慈悲は無用です。


イザナギが顔を洗うと、右目からはツクヨミ、左目からはアマテラス、鼻からはスサノオが生ました。恐るべき顔面出産。脇から生まれた釈迦を彷彿とさせる神業です。ちなみに、アマテラスの右上にいる点はイッスンです。オイラの名筆を篤と拝みなァ!


神だけではなく、我々凡人の大半も起きたら顔を洗います。その際に、イザナギのように赤子が生まれたらどうなるでしょうか。顔を洗う度に、赤子が生まれるのです。赤子泣いても顔拭くな。もはや洗面台ではなく分娩台ですね。顔面はへその緒にまみれて、ジャングルの様相を呈しています。Welcome to the Jungle.


生まれた赤子の処遇を迅速に決めなければなりません。とりあえず潜水艦で待機ですね。待機児童のモデルケースです。緑の海を見つけるまで、黄色い潜水艦に住むことにしましょう。「水中を航行する託児所」においては、深海魚が友達です。


現代社会では、ほとんどの赤子は分娩台で生まれます。なので、対抗勢力として「洗面派」が台頭してくる可能性も十分に考えられます。可能性の中にはどんなものでも入る余地があるので、ベビー用品一式をこっそりと入れておきましょう。海の中で生まれ育った赤子達は、立派なビーチ・ボーイズになることでしょう。Don't Worry Baby. 


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