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なぜ我々は能登町に魅了されたのか【東大FS能登町7期生・現地活動報告①】

こんにちは!東京大学FS能登町7期メンバーのみやしーです!

我々7期は2023年11月18日に東京・大手町で能登町の魅力を東京の人々に伝えるイベントを開催するにあたり、情報収集などのために8月31日から9月2日にかけて現地活動を実施しました。

遅くなってしまいましたが、今回は一回目の現地活動の報告をしたいと思います!

*FS(フィールドスタディ型政策協働プログラム)とは、東京大学と全国の自治体がコラボし、1年間かけて地域課題の解決を目指すプロジェクトです!

https://note.com/notochoice/n/n74f7df583989


活動報告の前に…

今回は一回目の活動報告をするのですが、
実は能登町に行くのはこれが「二回目」なのです!

実は7月7日から9日のあばれ祭りに合わせて、メンバーはプライベートで能登町を訪問していました!

あばれ祭り一日目

能登町との初対面が「あばれ祭り」だったので、普段はのどかな能登町に対して、かなり歪んだ第一印象を与えられた気がします笑

あばれ祭り2日目

あばれ祭りの迫力に7期メンバーは圧倒されました!!
筆者である私は、カメラが趣味で、なんとか迫力ある写真を撮ろうと松明に近づいていたら、知らないうちに火の粉で服に穴が空いていました(泣)。
でもそれだけ熱い松明に突っ込んでいく、お神輿の担ぎ手の皆さんはどれだけ熱さを感じているのでしょうか?
それだけ祭りの熱狂が、人々を突き動かしているのかなと思いました。
300年以上の歴史を持つ祭りの非日常性や熱狂に、とても心を動かされました。

東大FS歴代メンバー大集合!

そしてあばれ祭りには、過去に東大のFSで能登町に関わっていた3期から6期も集まりました!
FSの活動が終わり、東大を卒業してもプライベートで来たくなるほど、人を惹きつける魅力があるのが能登町なのだと思います。
FSの先輩方から能登町の魅力について話を聞き、能登町での現地活動へのワクワクを膨らませました。

それでは、ここから第一回の活動報告です!

1日目

まだ猛暑が続く8月最終日に7期メンバー4人は能登町へ飛行機で向かいました。
のと里山空港に着くと、イカれた公務員こと我らが灰谷さんが、いつも通りイカの被り物を被ってお迎えに来てくれました!

二日間ともセミナーハウスやまびこにお世話になりました。ありがとうございました!

あばれ祭りの日は曇りの日が続き、むしろあばれ祭りの二日目は雨だったのですが、一回目の現地活動の際は晴れ間も見ることができました。

町長さんと副町長さんと

7期一向はまず能登町の町長室を訪ね、ご挨拶をしました。
町役場では、多くの能登町役場の職員の方々に「頑張ってね!」と声をかけてもらい、「能登町のためにイベントを開催するのだ!」という責任感が芽生えました。

その後NOTO CROSS PORTを見学し、一向は宇出津にある「大衆 紅寿し」さんで昼食をいただきました。


「紅寿し」さん
能登丼

メンバーは能登丼をいただきました!
初めて食べる能登の海の幸に一同は頬を落としました。
新鮮でプリプリで肉厚な魚介類はもちろん、能登町産のお米も美味しかったです!
まさに能登の里山・里海が産んだ絶品料理だと思いました。

その後能登町のスーパーであるKAKUDAを訪問しました。

ノドグロ

ノドグロが一匹700円ってどういうこと??
金沢の近江町市場だったら、1匹500gで4500~7000円って書いてあるぞ??(参考:島田水産
驚愕の安さに、写真のノドグロ並に顎が外れました!

能登町の海の幸によって、頬も顎も落とされた一向は、能登町が誇るキュンキュンスポットへ

三波簡易郵便局!

海辺にノスタルジーを感じさせる絶妙な淡い青色の郵便局。
晴れていれば青い海と空に真っ赤なポストとのコンストラストが美しく映えます。
こんなにキュンとさせる郵便局は他に見たことがあるでしょうか??

その後一向は、能登町が誇る「世界一」を堪能しに向かいました。

マルガージェラート。写真はミルク、棒茶、チョコのフレーバー

我々が向かったジェラート屋さん「マルガージェラート」は、なんと兄弟揃って本場イタリアのジェラートの世界大会で優勝した、能登町出身の柴野さんが営んでいます!イタリア人が日本の寿司の大会で優勝するくらい凄いことですよね!

四方を田んぼに囲まれた、のどかな里山にポツンとあるマルガーですが、多くのお客さんがいらっしゃいました。

味はさすが世界一の味!
実は筆者の私は6月まで1年間ヨーロッパを留学しながら周遊しておりまして、ジェラートの本場イタリアも主要5都市を回ってジェラートを食べ回っていたのですが、マルガーのジェラートが今まで食べたジェラートの中で一番美味しかったです。

マルガーはたくさんの味のジェラートがあり、何を食べるのか非常に迷います。ですが、マルガーは味を二つ選ぶと、写真のチョコ味のように一口だけ3種類目を選ばせてくれるんですよね。
能登町の人らしい、優しさや気遣いを感じるジェラート屋さんだと思います。

そして一向は春蘭の里へ

春蘭の里

豊かな里山に囲まれながら、伝統的な農家のお家で里山の自然が育む料理も堪能できる農家民宿。
現在の天皇陛下が皇太后の時に、初めて泊まった民家が春蘭の里だったのだとか。
能登の里山は本当に癒されますね!

宮地交流宿泊所 こぶし

廃校を利用した宿泊施設も見学させていただきました!

そして宇出津に戻り、能登町の方々と交流することに

DOYA Coffee。コーヒーを買いに来るお客さん同士で自然と会話が生まれ、能登の人々にとっての「サードプレイス」になっていました

DOYA CoffeeやCROSS PORTで能登町の方々と交流を楽しみ、能登町のことやイベントについてたくさん話をすることができました。

能登町の人との交流で一番驚いたことは、地元の高校生が我々に挨拶をしてくれたこと!都会だとこのような経験はほとんどないですよね。
見知らぬ人に高校生が元気な笑顔で「こんにちは!」と言ってくれて、人との距離の近さや能登町の人の温かさ、歓迎する心を感じ、とても感動しました。

夕日によって空が淡く輝く中、一向は再び海辺へと向かいました。

羽根海岸

そして、なんと対岸の立山連峰が見えていました!

立山連峰

もちろん我々は立山連峰とは初対面。
立山連峰を見て感動していると地元の方が、「立山連峰が綺麗に見えると次の日は天候が崩れる」と教えてくれました。

その後九十九湾へ

九十九湾遊歩道

お互いに「押すなよ、絶対押すなよ」と呪文を掛け合いましたが、誰も水没することはありませんでした。

しかし、能登町は海が綺麗ですね。
暗くても海底が見えるほど海が透き通っており、ハリセンボンなどの魚を見つけながら楽しく散歩をしました。

満月

そしてこの日はなんと満月!
写真では残念ながら伝わりませんが、太陽のように明るく、大きな満月でした!

能登牛。あばれ祭りの際に実施したバーベキューの時に、じゃんけんに負けて食べれなかったメンバーもこれでにっこり

夕飯は能登牛をいただきました!
歯がいらないくらい柔らかかったです!
年をとって歯が全部抜けたら、能登牛を主食にしたいと思います!

最後に夜のイカキングを訪問しました!

夜のイカキングは深海を漂うダイオウイカみたいですよね!(実際見たことないけど!)
一日目はここまで!

2日目

二日目の朝は早起きして、黒川地区を散歩しました!

のどかな黒川地区の朝

非常にのどかな朝の散歩でした。
そして小木の漁港に向かい、イカ漁船の見学をしました

イカ

獲ったばかりのイカを船で急速に冷凍することで、鮮度を保つこのイカは「船凍イカ」と呼ばれます。
そのため、獲れたての味を楽しむことができるのです。

その後小木地区を散歩しました。

高いところから

漁村地域は里山とは違い、限られたスペースに家がひしめくようにして建っているため細長い家が多いです。
里山の風景も里海の風景を楽しめる場所はなかなかないのではないでしょうか。

その後釜湾と呼ばれる、入り組んだ静かな入江を散策しました。

クラゲさんたち

非常に穏やかなので船の停泊場所になっているのですが、たくさんの魚も見ることができました。
能登の海の生態系の豊かさを感じました。

その後は真脇遺跡へ

真脇遺跡

縄文時代の遺跡とされる真脇遺跡。
住む場所を変えながら生活することが多かった縄文人も、能登は自然の恵が豊かすぎて食べ物が枯渇することがあまりなく、能登地域に定住していたと考えられているそうです。
数千年以上前から能登町の自然は豊かだったことが伺えます。

昼食を食べ、一向は能登町最高峰の鉢伏山へ

鉢伏山

ちょっとだけハイキングを楽しみました。

山頂付近まで車で行き、これ以上進めないかと引き返そうとしたところ、登山好きのメンバーが勝手に鬱蒼とした草木を掻き分け、山を登り始め、結局15分ほど山を登りました。

開けたところからは、日本三大霊山の一つ、白山が遠くに見えました!

勝手に登山道を切り開き出したメンバーは「私には道が見えていた」とかカッコつけてよくわからなことを言っていましたが、低山登山は迷いやすいのでお気をつけください!

その後猿鬼伝説のある岩井戸神社へ

岩井戸神社

川のすぐそばに神社があるってなかなか他にないのではないでしょうか?
筆者は初めて見たので、ちょっとびっくりしました!

その後黒川へ戻り、小休憩

筆者は散歩をしていると、軽トラの荷台にわんちゃんが。
ほっこりする光景でした!

日本海倶楽部さん

夕食は日本海倶楽部さんにていただきました。
地ビール・クラフトビールなどの美味しいお酒が楽しめますが、この日のメンバーはみんなお酒が飲めません笑。
お料理も美味しかったです。

この日の最後は星の観察館・満天星へ!

雲も晴れていたので、綺麗な月を望遠鏡から見ることができました!

3日目

三日目は廃線跡を歩くことができる観光地、恋路海岸恋路駅からスタート!

恋路駅の廃線跡

恋が成就しそうな名前ですが、恋路海岸に伝わる「恋路物語」は実は登場人物のカップルが二人とも悲劇を迎えるバットエンドの物語なのです笑

ただし、ここに来たからといって恋が悲しい結末へと向かうというようなジンクスはないので、安心してデートに来てください!

恋路ノート

途中車の中で何故か7期の結婚願望の話になったので、恋路駅に置いてある恋路ノートにメンバーの結婚願望の成就を記しました。

現地活動の最後は、高校の元校長先生が自らの手で山を切り開き、自然について学べる村として作られた「ケロンの小さな村」を訪問しました!

ケロンの小さな村。内閣府・農水省の日本ディスカバー農山漁村(むら)の宝にも選ばれています

ここは、元校長先生がドイツの自然の学校を訪問した際の経験から、退職金を使って一から作った場所です。
子どもが自ら考え、自らの経験を通して自然について様々な学びを得ることをコンセプトとして作られた場所ですが、大学生である我々も大人を忘れて楽しめるような素敵な場所になっています。

お昼は自家製の玄米粉の生地などを使った手作りピザを自分たちの手で作って食べました。
生地が非常にもちもちで、とても美味しかったです!

美味しいピザを食べながら三日間の活動について振り返り、メンバーは帰路につきました。

終わりに

以上が一回目の現地活動報告でした!

能登町での現地活動を通じて感じたのは、能登町の里山・里海の美しさ、その自然が育む美味しい食べ物、そして能登町の人々の優しさとひたむきな活動の魅力でした。
この活動を通してメンバーはすっかり能登町に魅了されました!

二回目の現地報告と11月18日のイベントはまた別のメンバーに譲ります!
ここまで読んでいただきありがとうございました!

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