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NOTO CHOICE No.8 神秘の門をくぐる

坂を下るとそこは…

みなさんは、別世界に迷い込んでしまった、そんな経験はありますか?
ふと気づくと辺りが静かで、さっきまでいた場所とはまるでどこかが違うような…
子どもの頃に遊びに行った先でそんな場所に迷い込んで、緊張かあるいは興奮からか、鼓動がいつもよりも速くなりながら、でも無事帰ってきてみるとあれは何だったのだろうとなるような、そんな経験をしたことがある人もいるのではないでしょうか。
能登町の岩井戸神社は、そんな体験がちょっぴりできる場所だと思っています。
境内へは、道路に面した場所から坂を下っていくのですが、下った先は四方を自然に囲まれたこじんまりとした場所であり、聞こえてくるのは風とそれに揺られる木々の音、そして下を流れる川の音だけ。

流れる川の音

さっきまで車で走っていた場所とは全く異なる、非常に神秘的な場所に出ます。
私が初めて訪れたときは、「神秘的」以外にこの場所を形容できず非常にもどかしさを感じました。それほどに普段の「日常」からはどこか切り離された空間なのかもしれません。
自分自身に「迷」ったとき、鳥居という「神秘の門をくぐ」って、日常でなない何かに触れてみるのはいかがでしょうか?

珍しい?坂を下る神社

神社というと、お社と鳥居と、そして次に思い浮かぶ情景が、意外と「長く続く上り階段」だったりするのではないでしょうか。狛犬?たしかにそうかも…
神社というと上った先にあるもの、というイメージが強いような気がしますが、岩井戸神社は実は「下った先にある神社」なのです。
だからこそ、自然に囲まれた神秘的な空間が神社に形成されているのです。
「下って神社に行く」という意外と貴重(?)な経験ができるのも岩井戸の魅力のひとつかなと感じています。

行くなら夏!

岩井戸神社に行くなら夏が非常にオススメです!
自然に囲まれた場所にあるため、緑が映える夏こそが、神秘的でどこかノスタルジックな気分に浸れること間違いなしです!
そして冬は全く異なる顔を見せます。その理由は雪。
実は、冬は神社まで向かう坂道がすべて厚い雪に覆われて、そもそもそう簡単には辿りつけなくなります笑
しかし、私が初めて行ったときは実はそんな雪深いなかでした…

とにかく雪がすごかった!

スコップで雪をかき分けながら、靴とズボンをぐちゃぐちゃにしながら、境内へと向かっていったのです。
しかし、そんな冬は、雪が周囲の音を遮断して、より一層神聖さを感じられる空間となっています。
無事に帰れることはまずないのですが、覚悟と着替えの用意があるときは冬に下ってみるのもありかもしれません。


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