超短編小説 047
『罪のないもの』
朝の窓越しの眩しすぎる光も
昼下がりの生温い通り雨も
暖かさと冷たさが入り混じった風も
わたしに涙を流させるくらい
胸を苦しくさせるけれど
これらに罪はない
全てはわたしの内側の問題なのだから
樹木が芽吹き始め
大地が目を覚まし
人々の歩幅が少し大きくなる
この季節に、喜びはなく
わたしに作り笑いをさせるけれど
この季節に罪はない
全てはわたしの見方の問題なのだから
罪のないものよ
こんなわたしを許してくれますか
《最後まで読んで下さり有難うございます。》
僕の行動原理はネガティブなものが多く、だからアウトプットする物も暗いものが多いいです。それでも「いいね」やコメントを頂けるだけで幸せです。力になります。本当に有難うございます。